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枠連7−7は買うな!

  • 2002年07月02日(火) 00時00分
 今年の七夕賞はタイミングよく、7月7日に行われる。完璧に七夕と重なったのは91年以来、実に11年ぶりのこと。当日を待つまでもなく、枠連の7−7が売れそうである。

 ベテランファンの方は覚えていらっしゃるだろうが、七夕賞で7−7ブームが起きたことは過去にもある。86年に7−7で決まった(サクラトウコウ・ダイヤモンドラーン)後、87〜89年あたりのことだ。今回はその頃と、7月7日に開催された91年以来の注目度ということになるだろう。

 ちなみに91年はどのような状況だったかというと、枠連7−7のオッズは55.4倍。全然人気になっていないじゃないかと思われるかもしれないが、2頭入っていたうちの1頭が単勝48.5倍のカツエイコウエース(12頭立て11番人気・11着)である。もう1頭のシーキャリアー(6番人気・単勝8.2倍)は頑張って勝ったのだが、さすがに7−7での決着は無理だった。

 ちなみにこの2頭の単勝・複勝支持率が概算するに、本来7−7のオッズは200〜300倍あっていいはず。それが55.4倍だったのだから、いかに過剰人気になっていたかが分かるだろう。

 ちなみに、近3年の枠連7−7と、同じものを馬連で買った場合のオッズは以下の通り。

  枠連7−7 馬連
99年 72.8  190.4
00年 74.3  118.5
01年 91.3  292.7

 このほか枠連の7、馬連の7番絡みも過剰投票気味になっている。

 七夕賞は最終週に行われるレースということもあって外枠馬の成績自体はよく、7枠に入った馬の連対率は30.8%、単勝回収率は125%もある。しかし、枠連は7−7を筆頭に、前述のような過剰人気ぶり。ここは日付などを気にせず、「外枠馬からの馬連」で勝負したいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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