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活躍は必至!大竹正博厩舎の新戦力

  • 2010年07月30日(金) 11時00分
 赤本の「注目厩舎リポート」でインタビューされた調教師は必ず活躍する。GIトレーナーの小島茂之、古賀慎明調教師に、2007年から3年連続重賞制覇している久保田貴士調教師。今年は開業2年目の大竹正博調教師がインタビューを受けた。7月25日時点で昨年の勝ち星(11勝)を上回る16勝を挙げている。関東リーディング10位につける大躍進だ。

 しかし、2歳馬はまだ1頭もデビューしていない。だからと言って、2歳馬の入厩が遅れている訳ではない。オズフェスト(在厩)、キスミーハニー(在)、クリスタルステージ(在)、コスモグロリファイ(在)、シルクオフィサー(在)、フレンチカクタス(不在)、ベストマテリアル(不在)、モエレフォルテ(在)、ロジホープ(不在)の9頭は既にゲート試験に合格している。

 ロジホープはグリーンチャンネルの「2歳馬リポート」にも取り上げられていたが、暑さが本格化する前に放牧に出た。昨夏の新馬成績(0・0・1・6)を踏まえて、「暑い時期に無理をさせると、後々響いてきます。競馬は苦しくて辛いものだと思わせたくない」(大竹調教師)という意図もあり、慎重にデビュー時期を見極めている。

 6月16日に入厩したシルクオフィサー(牡、父マヤノトップガン、母ナイトクルーズ)は7月2日にゲート試験に合格。ウッドコースでの追い切りでは躍動感溢れる走りを見せている。「マヤノトップガン産駒らしく、ゴロンとした体形だけど、フットワークにバネがあります。同じマヤノトップガン産駒なら、(調教助手時代に所属していた)萩原厩舎にいたプリサイスマシーンに似ていますね」と大竹調教師。8月1日(日)函館芝1800mを横山典騎手でデビュー予定。調教施設が揃っている美浦トレセンで仕上げて、涼しい北海道でデビューさせるのが大竹流だ。

 シルクオフィサーと併せ馬をこなしているオズフェスト(牡、父シンボリクリスエス、母エイシンヒューロン)も札幌でデビュー予定だ。「母系が短距離血統(母はダ1200m3勝)で、父は長距離血統のシンボリクリスエス。どんな風に成長してくるのか楽しみでしたが、シンボリクリスエスの特性が出てきましたね。パワータイプですし、現状ではダートの方が良さそうですね」。8月15日(日)札幌ダ1700mでデビュー予定だ。

 「アドマイヤマックス産駒らしく、軽快なフットワークで走る」コスモグロリファイも調整が進んでいる。満を持してデビューする大竹厩舎の2歳馬。目標の30勝に向けて期待の新戦力だ。

筆者:辻三蔵
 レーシングライター。元「ホースニュース馬」美浦所属トラックマン。

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