前年に1分31秒8で快勝していたマグナーテンが、再びスムーズに早めに2番手追走、昨年と同じ1分31秒8の快勝だった。これで新潟の芝コース[4-0-0-0]。まさに平坦コースのために存在するような素晴らしいスピード馬として完成された。
勝ったマグナーテンのレース運び、内容ともに文句なしだが、伏兵陣は先手を奪って粘ったミデオンビット以外、ちょっと弱気だったかもしれない。
というのは、レースの流れは前半800mが46.4秒。後半800mが45.4秒。オープンのマイル戦としては完全なスローに近く、1000m通過58.0秒。上がり33.8秒だった。
高速のマイル重賞とすると、もっときびしい流れも可能で、たとえばビッグフリートが1分31秒8で乗り切った第1週の豊栄特別のラップは45.1−46.7秒だった。
また、マグナーテン自身でさえ、その前走1400mで1分19秒0のレコードで乗り切った際、前半の800m通過44.1秒の流れを楽々と追走し、5ハロン通過は55.3秒。だから、1400mに1分19秒0の好時計が記録されたわけで、たった1ハロンしか違わないこの関屋記念、1400m通過は1分20秒1だった。
ひょっとすると、1分31秒8の時計は速いようでいて、新潟の1600mで少しきつい流れになったとすると、1分31秒台前半は楽に可能なのだろう。その証拠に条件戦でも楽に1分32秒台が出ることがある。
2番人気のウインブレイズはスタート直後に馬群がゴチャついたとき、マグナーテンの直後をゆずって一度ひかえたのが失敗。マグナーテンから離れるべきではなかった。ビッグフリートも同様で、1分31秒8で走ったあとの中1週はきつかったが、スタートが良くなくサッと先行できなかった。