今週は新潟・小倉2歳Sが行われる。中でも新潟は距離が1600mに伸びたこともあり、ますますクラシックへ繋がることを期待されるレースとなる。
しかし、その一方で新馬戦の中心はいまだ短距離戦。2歳Sとの距離差がいままでより大きくなるわけで、「距離伸びてなおよし」なのか「距離延長が不安」なのかの見極めがますます重要になる。
そこで今回は、「芝1600mの2歳オープン・重賞における、前走距離別成績」を調べてみた。
平成元年以降、芝1600mという条件で行われた2歳オープン・重賞は全部で80レース。その「前走距離別成績(前走も芝に限定)」を記すと…
連対率 複勝回収率
1000m 7.1% 25%
1200m 20.4% 74%
1400m 16.0% 64%
1600m 18.8% 66%
1700m 18.8% 90%
1800m 18.4% 80%
意外なことに、前走1200m戦を使われていた馬が連対率では最も優秀な数字を残した。一見危険な要素に見える「1200→1600mの距離延長」もそれほど心配する必要はないということだろうか。
ちなみにその内訳を見てみると、前走新馬か重賞を使われていた馬の連対率が高く、前走500万下かオープン特別を使われていた馬の数字が極端に低い。決して合う距離ではないのに1200mの新馬を勝ってしまったというタイプや、距離云々以前に重賞で通用する地力を持っている馬なら買い、ということだろう。
一方、回収率ベースでは1600mを超える距離ならの転身組が目立つ。今回当てはまるのは福島で1700mの新馬を勝ったトレジャーハンター。1700m組は勝利度数が[0-3-3-10]なので全面的には強調できないが、穴で2着・3着があるかもしれないので特に3連複では買い目に入れたい。