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実績組は前走着順に注目

  • 2002年09月10日(火) 00時00分
 先週の紫苑Sから秋の3歳トライアル戦も始まったわけだが、どのレースでも問題となるのが「実績組と上がり馬タイプ、どちらを取るか」ということである。

 実は先週日刊スポーツで紫苑Sの予想をしたときにちょっとした調査をしたのだが、その時の結論は「前走G1で掲示板クラスなら鉄砲でも買い、掲示板外なら消し」というものであった。

 紙面では紹介しきれなかった詳しいデータを記すとこうなる。

前走着順  連対率  複勝回収率
1着    53.3%  69%
2着    45.5%  82%
3着    33.3%  62%
4着    20.0%  38%
5着    38.5%  93%
6〜9着   13.9%  53%
10着以下  7.0%  44%

※平成以降、9〜10月の3歳トライアルレースが対象。牡馬・牝馬両方含む。

 5着のところがちょっと出っ張っているが、基本的には前走着順に応じて秋のトライアルでも期待できると考えてよい。

 複勝回収率の数値が全体に低く見えるだろうが、上がり馬組もこんなものなので、とりあえずここでは「前走G1組を買うとするならば」という前提の話として御了解いただきたい。

 以上のような話をベースにして私は「シャイニンルビーはまあ買ってもいいが、オースミコスモとヘルスウォールは要らん」と考え、馬券を外したわけである。しかし、確率をベースにした予想というのは個々の結果に一喜一憂するのではなく試行回数を増やしていくことが大切なので、同じ方針を今週も貫いてみようと思う。

 というわけで、セントライト記念は出走してくるならシンボリクリスエスは買い目に入れ、バランスオブゲーム、バンブーユベントス、ヤマノブリザードは消し。ローズSではアローキャリー(桜花賞以来なのでちょっと微妙だが)・マイネミモーゼ・ユウキャラットは合格、カネトシディザイア・タムロチェリー・ツルマルグラマーは消しということになる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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