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新潟最終週・馬場の影響は?

  • 2002年09月23日(月) 11時59分
 いよいよ新潟も最終週、スプリンターズSの週がやってきた。

 開催3週目のオールカマーがレコード決着となり、「思ったより馬場は悪くない」と言われている新潟だが、本当にそうなのだろうか?新潟芝2200mはセントライト記念とオールカマー以外オープンのレースは行われておらず(ちなみに準オープンも無い)、レコードがあるのはある意味当たり前。馬場の状況についてはもう少し考える必要がある。

 そこで、まずは4回新潟3週目と2回・3回開催について、時計を比較してみよう。

 まず、スプリンターズSと同じ芝1200m。先週は2歳・3歳の未勝利戦しか組まれていなかった。時計は次の通り(カッコ内は前半と後半)

2歳未勝利 1.10.4(34.2-36.2)
3歳未勝利 1.10.0(34.5-35.5)

比較対象はこちら。
7/20
2歳未勝利 1.09.8(34.9-34.9)
8/17
2歳未勝利 1.09.5(34.0-35.5)
7/29
3歳未勝利 1.09.6(34.3-35.3)
8/4
3歳未勝利 1.09.2(33.0-36.2)
8/10
3歳未勝利 1.09.3(34.1-35.2)

 おおざっぱに言って、夏の盛りよりは0.5〜1.0秒程度遅くなっていると言える。

 一方、中距離では先週次の3鞍があった。

1800m 1000万 1.46.0(47.1-46.5)
1800m 500万 1.46.4(46.2-47.8)
2000m 500万 1.59.6(47.3-47.0)

 こちらについてはスペースの都合で比較タイムを記せないが、実は夏の盛りとあまり変わっていないのである。

 しかし、だからといって「馬場は気にしなくていい」ということにはならない。「中距離は影響なし・短距離で影響あり」ということは、すなわち「オールカマーに影響なし・スプリンターズSに影響あり」という図式に繋がるからだ。

 なんと言っても3連続開催の最終週。時計の出る馬場に良績のあるビリーヴあたりが人気になるようなら、むしろ時計のかかる馬場で台頭するサニングデール、サイキョウサンデーを狙いたい。まずは土曜日の時計に注目だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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