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東京と中山の違いは?

  • 2002年09月30日(月) 12時52分
 今週から関東も中央場所に戻るが、例年の10月開催が東京競馬であるのに対し、今年は中山である。単純に右回りか左回りかを考えても大きな違いがあるし、コースの特色にも違いがあるはずだ。

 その違いを見つけるために、今回はこんな調査をしてみた。毎日王冠の行われる1800m戦で、どんな種牡馬が強いか、という調査である。秋最初の開催、というニュアンスを持たせるため、中山は8〜9月について、東京は9〜10月を調査対象とした。調査年度はともに平成以降である。

 まずは、例年この時期に行われる東京の場合。主な種牡馬について連対率と複勝回収率を記すとこうなる。
           連対率 複勝回収率
サンデーサイレンス 30.0%   64%
トニービン       33.9%   73%
ブライアンズタイム  15.4%   160%
サクラユタカオー   16.0%   58%
メジロライアン    16.7%   24%

 続いて、今年行われる中山の場合。

           連対率 複勝回収率
サンデーサイレンス 28.0%   97%
トニービン       36.8%  148%
ブライアンズタイム  4.8%   23%
サクラユタカオー   29.4%   81%
メジロライアン    13.3%   53%

サンデーサイレンスとトニービンは連対率こそかわらないものの複勝回収率がかなり違う。中山では「SSの穴」が狙い目ということになるわけだ。今回の毎日王冠は大挙5頭が登録しているが、人気の無い方から買うのも面白い。

 反対にブライアンズタイムは、東京では一発大穴(サンシャインレイの500万下)で数値を伸ばしたものの、中山ではボロボロである。のべ21出走で連対は2着が1回あるのみ。もしダンツフレームが出走してきた場合には、このデータが気になる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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