今週から関東も中央場所に戻るが、例年の10月開催が東京競馬であるのに対し、今年は中山である。単純に右回りか左回りかを考えても大きな違いがあるし、コースの特色にも違いがあるはずだ。
その違いを見つけるために、今回はこんな調査をしてみた。毎日王冠の行われる1800m戦で、どんな種牡馬が強いか、という調査である。秋最初の開催、というニュアンスを持たせるため、中山は8〜9月について、東京は9〜10月を調査対象とした。調査年度はともに平成以降である。
まずは、例年この時期に行われる東京の場合。主な種牡馬について連対率と複勝回収率を記すとこうなる。
連対率 複勝回収率
サンデーサイレンス 30.0% 64%
トニービン 33.9% 73%
ブライアンズタイム 15.4% 160%
サクラユタカオー 16.0% 58%
メジロライアン 16.7% 24%
続いて、今年行われる中山の場合。
連対率 複勝回収率
サンデーサイレンス 28.0% 97%
トニービン 36.8% 148%
ブライアンズタイム 4.8% 23%
サクラユタカオー 29.4% 81%
メジロライアン 13.3% 53%
サンデーサイレンスとトニービンは連対率こそかわらないものの複勝回収率がかなり違う。中山では「SSの穴」が狙い目ということになるわけだ。今回の毎日王冠は大挙5頭が登録しているが、人気の無い方から買うのも面白い。
反対にブライアンズタイムは、東京では一発大穴(サンシャインレイの500万下)で数値を伸ばしたものの、中山ではボロボロである。のべ21出走で連対は2着が1回あるのみ。もしダンツフレームが出走してきた場合には、このデータが気になる。