なんとかファインモーションを切る方法はないものか? というお話について考えてみたい。
週刊誌等の予想は◎ファインモーションで出してしまったし、直前の予想もそうするとは思うのだが、それとは別次元で「ファインモーション抜きの馬券」について考えたいのだ。
というのも、秋華賞といえば「荒れる牝馬三冠目」。阪神ジュベナイルフィリーズも入れれば「若い牝馬のG1はたまにとてつもないことが起こる」とまとめることもできるだろう。フルゲート18頭立ても予想されるし、「夢の100万馬券」が出るとしたら今回なのでは、というヤマも張れると思うのだ。
しかし、現実はなかなかに厳しい。ファインモーションはローズSで単勝1.2倍であり、今回は1.1倍以下に落ちることはあっても、1.3倍以上に上がることはないだろう。
一方、平成以降G1で単勝1.0〜1.2倍に支持された馬は8頭おり、故障したサイレンススズカを除く7頭は[5.1.1.0]で全て3連複の範囲内に入っている。G1でここまで人気になるようだと、やはり大崩れは無いのかもしれない。
無理矢理「弱点」を探すとすれば、前走の着差だろうか。平成以降、G1で1番人気になったのべ221頭のうち、前走で重賞を勝っていた馬を着差別に分類すると、1秒以上ちぎった馬と0.2秒以下の僅差で勝った馬が高い連対率(概ね60%以上)・複勝率(同70%以上)を記録しているのに対し、0.3〜0.9秒差で勝った馬は連対率40%台・複勝率50%台と意外に奮わないのだ。
まあ、前走のファインモーションはちぎろうと思えば1秒ちぎれただけだから不安材料とは言えないのだが、数字の額面通り「複勝率50%台」と考えれば「とてつもない結末」の可能性は40%以上ある。目をつぶって超大穴3連複で遊ぶのもいいだろう。ただし、金額はほどほどに……。