安藤勝己
1960年3月28日生まれ、愛知県出身。1976年公営笠松でデビュー。2003年に中央移籍。同年の高松宮記念をビリーヴで優勝し、移籍30日でGI初制覇。以降、キングカメハメハ(04年NHKマイル、ダービー)、ダイワスカーレット(07年桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯、08年有馬記念)など、多くの名馬でGI勝ちを重ねている。
◆「即答!10の質問」
ファンの皆様の質問にお答え!
Q1.安藤勝己さん、桜花賞優勝おめでとうございます。これで桜花賞4勝目(06年キストゥヘヴン、07年ダイワスカーレット、09年ブエナビスタ、11年マルセリーナ)。相性いいなって、ご自身でも感じていらっしゃいますか?
そうだね。特にここ数年間は、牝馬で良い馬にめぐり会えているからね。でも、今年は強力なライバル(松田博資厩舎・レーヴディソール)のリタイアがあったからね。
Q2.桜花賞はクラシックのスタートですし、意気込みも強いと思いますが、レース前夜の心境を教えてください。
同じ厩舎のレーヴディソールが出られなくなってしまったので、こっちに期待がかかっているだろうなって。そういう部分でいつもより、前の日はプレッシャーがあったかな。
でも、いつまでもグダグダとは考えなかったですね。「なるようにしかならないな」と思っていましたよ。マルセリーナは、桜花賞を勝てるだけの能力を持っているとは思っていたけど、やっぱりそこはやってみなければ分かりませんからね。
Q3.桜花賞優勝おめでとうございました。道中のかけひきはありましたか?
あのレースは、結果的に後ろの方にいた4頭が上位にきたんだけど、中団から後ろは結構ごちゃついていたんです。
外を回っても不利だし、内に行ってごちゃごちゃしたところに入っても不利だしで、後ろから行ってもやりにくいレースだったというか。だから、上位にきた馬は、決してスムーズなレースをしたわけじゃないんだよね。それくらい難しいレースだったと思います。
Q4.勝負下着は赤ですか!?
いや、大体黒(笑)。赤はひとつも持ってないよ。
Q5.不安定な馬上でもしっかり追えるよう、普段何か特別なトレーニングをしていますか?
特別というか、この年になって息が持たなくなってきて(笑)。だから、走るようにしているの。今日も走って来たんですよ。
週に2日か3日ぐらいで、1回がだいたい40分から1時間くらいだから、5キロくらい走っているのかな。景色の良いところに行って、ダーッと走って。それで帰りに風呂に行って。
それをしていると、土曜日の競馬に乗ってもだいぶ楽になりましたよ。それに、合羽を着て走るから汗もびっしょりかいて、かなり体重も減ります。
Q6.レース中に起きたハプニングはありますか?
中央に来てからのことなんですが、馬がゲートでボーンと突っかけてしまい、そのはずみで鐙の尾錠が抜けちゃって、片方が鐙なしになってしまって。そのまま片方だけでバランスを取りながらレースに乗ったんだよね。
それがね、結構強い馬で。しかも引っかかる馬だったから、出遅れて、途中からビューッと行っちゃって。鐙がないから抑えきれないでしょう。とにかく落ちないように落ちないようにって。もうね、途中で飛び降りようかとも思ったくらい(笑)。
Q7.オススメなグルメが知りたいです。ご当地ならではの食べ物やお酒でお気に入りを教えてください。
そういうことには、あんまりこだわってないんですよね。どこへ行ったら何を食べに行くとか、そういうのはないです。調整ルームに入ったら、ほとんど食べないしね。うん、こだわりはないな(笑)。
Q8.安藤勝己さんの複勝圏内率がスゴイことになっています。5割(5/9現在0.521)って、びっくりするような数字ですが、ご自身でも意識されていますか?
意識はしていないけど、今はそんなに乗っていないし、良い馬ばかり乗せてもらっているから。だから、2着3着というのは、案外うれしくないかな。やっぱり1着じゃないとね。
Q9.もしも、地方にまた戻って地方競馬の存続に力を貸して下さいと言われたら、また地方の騎手になりますか??
ふふ(笑)。騎手としてはもう無理かな。催し物とかそういうものを頼まれたら、力になりたいとは思っているけどね。
Q10.まだまだテレビで震災のニュースが大きく報じられる毎日。こんな時だから聞いてみたいのですが、「元気の出る歌」は何ですか?
歌は、全然聴かないんですよ。家ではテレビばっかり見ていますね。嫁さんが歌なんかかけると、うるさいから切りに行くし(笑)。
元気を出したい時は…自然が好きなので、景色の良いところへ行きます。緑のあるところがいいな。山に登ったりすることもあるし、あとはお寺に行ったりね。