1番人気・2番人気が揃って飛ぶことがほとんどなく、堅いG1のイメージがあるマイルCS。しかし、過去10年の成績を見てみると、前走大敗馬はけっこう好走していることに気付く。
優勝馬だけを見ても92年のダイタクヘリオスは天皇賞秋8着からの参戦。96年ジェニュインは天皇賞秋14着から。昨年のゼンノエルシドはスプリンターズS10着からの優勝である。
2着馬にも95年メイショウテゾロ、99年キングヘイローと前走掲示板を外していた馬がいるし、3着にも2頭いる。
複勝回収率ベースでいうと「前走6〜9着馬」はメイショウテゾロの存在があるにもかかわらず70%と低いのだが、前走10着以下は32頭中4頭が3着以内に入って複勝回収率122%である。
さらに観察すると、これらの馬のほとんどは、ほとんどが前走1200mか2000mを使われていたことが分かる。
例外はスワンS9着からマイルCSに来たメイショウテゾロだけで、あとの3着以内馬6頭は全て前走が1200か2000だった。
「前走がオープンの1200か2000mで、着順が6着以下だった馬のマイルCS」となると、着度数が[3-1-2-16]で、単勝回収率80%・複勝回収率はプラスとなる。しかも、前走の大敗があってなお4番人気以内(ちなみに3番人気・5番人気はケース0なので、実質的には1番人気・2番人気・4番人気)に推されていた4頭はすべて連対を果たしている。
今年このパターンにあてはまる可能性があるのはエイシンプレストンとブレイクタイム。度胸一発、かつてのエイシンワシントンやメイショウオウドウのような複穴を狙うとするならテンザンセイザだ。ただし後者のパターンは3着馬が2頭いるだけなので、あくまで3連複が前提になる。