JC・JCダートばかりは過去のデータを基に云々することが困難なレースである。実際、本コラムでもこのレースだけはアナログな話をお送りしてきた。そして、今年も同じ方針で行こうと思う。
まずJCだが、日本馬どうしの決着が濃厚だと思う。私は昨年本命をパオリニにするなど「せっかくの国際レースだから外国馬を買う」方針できたが、さすがに近年の状況を見るに外国馬を軸にはできない。
ただ、日本馬の順位付けは微妙だ。シンボリクリスエスはまだ3歳だし、ジャングルポケットは休み明け。ナリタトップロードは3週目段階までの馬場がこの馬に合う感じできているものの、週半ばに雨の予報があり、湿ったまま土曜を迎えると馬場が荒れそうで心配だ。良いコンディションがキープされた場合ノーリーズンの巻き返しに期待したくなるが、これも馬場次第である。
外国馬では、昨年のイメージが尾を引いてあまり人気にならなかった場合のゴーランが多少魅力的だが、その他も含めてあくまでヒモまでである。
一方、JCダートはアドマイヤドンとゴールドアリュールの一気討ちと見る人が多いだろう。人気はアドマイヤドンよりゴールドアリュールが上なのだろうが、もしそうなるなら私は敢えてアドマイヤドンの1着付けで馬単勝負をしたい。
アドマイヤドンは古馬を負かしているわけだし、外国馬の存在により位置取りが後ろになるリスクも、これまで逃げて勝ってきたゴールドアリュールよりは小さい。それ以前にこの2頭を比べる術など無いわけで、ならば「人気の無い方のアタマ」でいくのが当然だ。
外国馬だが、どうしても買うとしたら正攻法の場合リーバズゴールド、奇跡を狙うならレッドサン。アブリーズは米国移籍後急に強くなったというところが「……」である。ラシックスなどの影響を考えても今回は手を出しづらい。パプウスはスウェーデンやスペインでまで走っておりプロフィールのユニークさこそあるが、おそらく馬場掃除要員だろう。