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日本馬一色になりそうな週末

  • 2002年11月18日(月) 14時59分
 JC・JCダートばかりは過去のデータを基に云々することが困難なレースである。実際、本コラムでもこのレースだけはアナログな話をお送りしてきた。そして、今年も同じ方針で行こうと思う。

 まずJCだが、日本馬どうしの決着が濃厚だと思う。私は昨年本命をパオリニにするなど「せっかくの国際レースだから外国馬を買う」方針できたが、さすがに近年の状況を見るに外国馬を軸にはできない。

 ただ、日本馬の順位付けは微妙だ。シンボリクリスエスはまだ3歳だし、ジャングルポケットは休み明け。ナリタトップロードは3週目段階までの馬場がこの馬に合う感じできているものの、週半ばに雨の予報があり、湿ったまま土曜を迎えると馬場が荒れそうで心配だ。良いコンディションがキープされた場合ノーリーズンの巻き返しに期待したくなるが、これも馬場次第である。

 外国馬では、昨年のイメージが尾を引いてあまり人気にならなかった場合のゴーランが多少魅力的だが、その他も含めてあくまでヒモまでである。

 一方、JCダートはアドマイヤドンとゴールドアリュールの一気討ちと見る人が多いだろう。人気はアドマイヤドンよりゴールドアリュールが上なのだろうが、もしそうなるなら私は敢えてアドマイヤドンの1着付けで馬単勝負をしたい。

 アドマイヤドンは古馬を負かしているわけだし、外国馬の存在により位置取りが後ろになるリスクも、これまで逃げて勝ってきたゴールドアリュールよりは小さい。それ以前にこの2頭を比べる術など無いわけで、ならば「人気の無い方のアタマ」でいくのが当然だ。

 外国馬だが、どうしても買うとしたら正攻法の場合リーバズゴールド、奇跡を狙うならレッドサン。アブリーズは米国移籍後急に強くなったというところが「……」である。ラシックスなどの影響を考えても今回は手を出しづらい。パプウスはスウェーデンやスペインでまで走っておりプロフィールのユニークさこそあるが、おそらく馬場掃除要員だろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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