中山芝1600mは内枠有利。
これは競馬格言の中でも最も有名なもののひとつであり、有名なわりにはきちんと機能する格言でもある。
しかし、連続開催の影響か、このところの中山ではこの格言が通用しなくなってきている。11月に入って以降の5週で13鞍組まれた芝1600m戦について、枠番別成績を取ってみるとこうなる。
着度数 連対率 単 複
1枠 [1-1-2-14] 11.1% 22 85
2枠 [1-1-1-16] 10.5% 15 54
3枠 [0-2-1-19] 9.1% 0 39
4枠 [1-0-3-20] 4.2% 9 62
5枠 [2-3-1-19] 20.0% 28 75
6枠 [4-1-2-19] 19.2% 63 42
7枠 [2-2-1-21] 15.4% 32 28
8枠 [2-3-2-19] 19.2% 44 68
単・複とあるのはそれぞれの回収率である。回収率は全体的にパっとしない数字が並んでいるが、これは本命サイドの馬が強かったためで致し方ない。気になるのは連対率だ。1〜4枠の連対率は、5〜8枠のそれに比べてほぼ半分である。
ちなみにこの間の仮柵移動はC→A→C。1枠の複勝回収率が85%あるのはCコース戻りの直後だった先週の市川Sで、12番人気のリベレーションが3着(複勝840円)したことによる。今週は早くもAコースに戻るので同様の効果が期待できなくもないが、前開催で2週使い、内枠馬の目立った台頭が特に無かったAコースだけに、過大な期待はできないだろう。
内がダメ=外ほど良いということではないので、馬番では9〜12番あたりが狙い目ということになるだろうか。シルクブラボーがこういった枠を引いたら逆らえない軸になるかもしれないし、逆に、内枠を引くようなら波乱の可能性が出てくる。