■川須騎手と菅原騎手が“人形”に!?
恭介 俺、優作が教官にすごく怒られてるの、覚えてるなぁ。
優作 たしかに、すごく怒られた(笑)。
松山 いや、国分兄弟はそんなに怒られてないよ。
恭介 僕は優等生ですからね(笑)。それに、僕らは乗馬が得意だったから。小野寺(祐太騎手)が一番怒られてたかなぁ。
松山 そうかも。
優作 教官に“おい、カメ!”とか言われてた(笑)。
恭介 そういえば、京都競馬場に行ったとき、全員並ばされて、教官からこっぴどく怒られたことがあったよね。
優作 あったあった。みんなピシッとネクタイを締めてたのに、ひとりだけ中途半端に締めてる奴がいて…。
恭介 連帯責任っていうことで、全員で罰を受けたんだよね。
高倉 僕の期は、川須を筆頭に個性派ぞろいなので(笑)、何度事務所に謝りに行ったことか。みんなルーズっていうか、マイペースっていうか…。
松山 えっ? なにをしてそんなに謝りに行ったの?
高倉 指示通りに乗らなかったりとか…。なんていうんでしょうね、みんな面倒くさがり屋のくせに、自分を主張したがったり、とにかく言われたとおりにできない期でしたね。一番印象に残ってるのは、菅原と川須がなにかの時間に遅刻して、罰として噴水の細い淵に正座をさせられて、人形みたいになっていたことです(笑)。
優作 あの煉瓦の? うわぁ、痛そう…。
高倉 僕……、ストレスで便秘になったんですよ。まぁ、原因はひとつじゃないですけど。それで、生まれて初めて浣腸をしたんです。痛かった…(笑)。
優作 えっ、浣腸って痛いの?
高倉 浣腸が、っていうより、あの腹の痛さったらもう…、学校を辞めようかなって、ちょっと思ったくらいでした。
優作 そういえば、便秘になるヤツ、多かったよね。
高倉 みんな、水分を取るよりご飯を食べたいから、結果的に水分が足りなくなるんだと思うんですよ。
優作 ああ、それはあるかも。水分をどうしても我慢しちゃうよね。
高倉 だから便秘になりやすいんだと思うんです。それにしても、寮官に「浣腸ください」って言うの、恥ずかしかったな…。
■全員がライバル!
高倉 今回改めて思いましたけど、25期生はホントに楽しかったんですね。
恭介 2年、3年になるにつれ、どんどん仲良くなった感じだよね。
松山 最初は人数が多かったから、自然とグループに分かれて。最後に残ったのが5人で、なんか自然とまとまった感じだよね。
恭介 うん。1年生のときは、とにかくライバル心がすごかった。
優作 そうそう、負けてらんねぇって。でも、だんだん精神的にきつくなったっていうか。今思えば、あんなに我を張らなくてもよかったなって。
松山 優作はとくに、人に対してきつかったよな。
優作 そうかも。入学して半年くらいは、みんなが敵だと思ってた。俺たちの期って、技術にあんまり差がなかったしね。
松山 でも、僕たちの期は、ホントにみんな成績が横並びだったよね。めずらしいんじゃないかな。
高倉 僕は、ライバルといえば西村(太一騎手)でしたね。彼は乗馬がうまかったから。
恭介 学校時代は全員がライバルだと思ってたよ。でも、デビューしてからは、やっぱり(同じ関西所属の)松ちゃんをライバルとして見てたかもしれない。
松山 僕も、関西所属が決まってたから、3年生のころからは、恭介を意識してたかもしれないな。