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差し優位で難しい中山ダート1200m

  • 2003年01月06日(月) 18時40分
 中山ダート1200mがなんとも難しい。

 年明けの2日間で9鞍組まれた中山ダート1200m戦だが、1〜3着馬の人気順を見ても、その難しさがお分かりいただけるだろう。

      1着 2着 3着
5日 1R   2  3  5
   3R   7  5  14
   6R   1  3  5
   8R   15  2  7
  12R   5  4  6
6日 1R   6  4  1
   4R   6  8  1
   7R   6  2  8
  11R   5  3  8

 1番人気が一度しか連対しておらず、しかもその5日中山6Rも、勝ったタイキジリオンと組んで馬連では一本かぶりとなっていた2番人気マイフラッグが13着と惨敗している。つまり、2日を通じて「平穏な結果」に終わったレースがひとつも無いのだ。

 中山はダート1800mの時計がかかる一方で1200mは一時期やけに速かったこともあり(芝との切れ目が改善されたためという説もある)、どうもトリッキーな状況が続いている。
 血統で見ても、ミスプロ系のダート短距離ではおなじみの面々が見える一方で、オペラハウス、コマンダーインチーフ、シアトルダンサーといった名前もあり、統一感に乏しい。

 唯一傾向として挙げられそうなのが、差し・追込の優位だ。よほどの力差が無いと先行押し切りは難しいようで、脆さのある、いわゆるピン・パータイプの逃げ馬には期待しにくい。

 差し・追込勢から穴馬を見つけるという作業は難しいのだが、とりあえずガーネットSにしても、買い目に入っている馬が先行タイプばかりにならないように注意する必要はあるだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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