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サッカーボーイ産駒をどうする?

  • 2003年01月13日(月) 13時48分
 先週の日曜中山10R、迎春Sは「ショック」としか言いようのない結果であった。サッカーボーイ産駒のスーパージーンが1番人気1着、コマンダーインチーフ産駒のザプレイヤーが2番人気2着。私が「冬の中山では要らない」と繰り返してきた2大種牡馬が、しかも人気で(つまり私は猛烈に逆張りしていた)連対してしまったのである。

 これはやはり、連続開催のため中山の芝の作り方が例年と違っているからであろう。例年より速く堅い馬場だという声が騎手からも聞かれているが、そのような馬場だからこそ、昨年までの傾向を裏切る結果も出るわけだ。

 さて、そんな結果を踏まえて、今週の京成杯ではまたサッカーボーイ産駒のブルーイレヴンと対峙しなくてはならない。

 サッカーボーイ産駒が「例年よりは走れる」状態にあることは確実で、12月にコスモレジスタが2着したり、ナリタトップロードが有馬記念における生涯最高着順をマークしたことでもそれは確認できる。ただ、それでも人気になる立場のブルーイレヴンを買うのは躊躇せざるをえない。

 ちなみに、02年1月以前(つまり、今冬を含まない)の中山芝・12〜1月におけるサッカーボーイ産駒の総合成績は56戦1勝、2着2回。連対率は5.4%で、単勝回収率は9%、複勝回収率は53%だった。

 しかも3連対はいずれも12月のもので、1月中山芝での連対は、スーパージーンが初めてだったのである。

 つまり、開催が進むごとに「サッカーボーイ産駒に向かない度合い」が進むわけで、それも私が今でもブルーイレヴンを買いたくない理由である。躊躇していると言いつつ、結局は買わないであろう。

 いちばんいいのは、週末雨が降ってくれることだ(今のところの予報では無さそうだが)。時期・場所を問わずサッカーボーイの芝重・不良は複勝回収率30%前後で、黙って消しだからである。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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