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ローゼンケーニッヒ、若葉Sでワールドエースと対決や!

  • 2012年03月13日(火) 18時00分
今年に入り、レッドブレイゾン、ローゼンケーニッヒなど、おなじみの橋口厩舎とのコンビで、春を目指す3歳馬を続々と勝利に導いている小牧騎手。なかでも、強烈な決め手を披露したのがローゼンケーニッヒです。若葉Sでは、あのワールドエースと対決予定。はたして小牧騎手の手応えは!?

──3歳の牡馬では、小牧さんの手綱で楽しみな馬が次々と勝ち上がっていますね。なかでも、ローゼンケーニッヒの脚は強烈でした(1月28日・京都芝1800m・3歳未勝利)。

小牧 ああ、あれはすごかったね。乗ってる僕がビックリした。うれしかったね。

──次走は若葉Sだそうですね。

小牧 そうそう。ワールドエースと勝負や(笑)。

──現時点で、ローゼンケーニッヒの可能性は、どう見てらっしゃいますか?

小牧 正直、ようわからん馬(笑)。普通には走るかなぁと思ってたけど、調教でもまだ全然動かなかったし。初出走のときも、最初全然行かなくてね。最後は差してきたけど、こんなもんかな…って。新馬戦だから、周りも止まったのかな、みたいな感じやったね(笑)。それが、2走目はこっちがビックリするほど、すごい脚を使ってね。

年明け未勝利を快勝した、ローゼンケーニッヒ

年明け未勝利を快勝した、ローゼンケーニッヒ

──一度使ってガラッと変わったタイプですか?

小牧 道中の行きっぷりは変わったね。最後の脚も、乗っている感覚では、これは絶対に届かんなぁと思ってたんやけど、きっちり届いたからね。あれは、久々に感動モノの脚やったわ。

──これからが楽しみになりましたね。

小牧 うん。いい馬場だったら、あれはもっと切れますわ。ゲートがね、ちょっと出遅れたりしてるんで、それが課題といえば課題やけど。阪神の芝はいいから、あとはどれだけ切れるかやね。楽しみです。

──ちなみに、お母さん(ローズバド)に似ているところはありますか?

小牧 いや、そんなに…。ん〜、似てるのかな。ローズバドは、ちょっと硬くて、うるさい馬だったんでね。ローゼンケーニッヒも、多少牝馬みたいにカリカリしたところはあるけど、似てるっていう感じはしないね。体の線もまだ細いから、もうちょっと肉が付いてほしいね。体が成長してくれば、さらに走ってくると思うよ。

──現在、3歳牡馬路線では、ワールドエースが注目を集めていますが、実際に騎乗された小牧さんの感触では、やはりワールドエースが抜けていると思われますか?

小牧 今のところ、一番強いんちゃう? この前(共同通信杯)、岩田くんのディープブリランテもねぇ、負けてしまったし。

今年の3歳はレベルが高い

今年の3歳はレベルが高い

──世代全体のレベルはどう見てらっしゃいますか?

小牧 うん、高いね。そう思う。

──まだまだトライアルやステップレースが続きますが、春のGIを控えた3歳馬に騎乗する際、もっとも大事なことはなんですか? トライアルなどは、無理をさせずに、でも結果を出さなければいけない…という状況もあるかと思いますが。

小牧 僕は、それは考えない。無理をさせないなんて、そういうのはレースじゃないからね。ホントに強い馬やったら、無理をさせずに…っていうこともできるんだろうけど、大半の馬は、ひとつ間違えたら権利も取られへんからね。まぁ、どのレースも、ミスなく乗っていくっていうことやね。

【ユーザーからの質問】
■ 今から育っていく後輩騎手に、どういう騎手、どういうホースマンになってほしいなど、願いはありますか?

小牧 願いはないです(笑)。自分のことで精一杯。後輩であっても、人のことを考えてる余裕はないですね。まだまだ負けません! 

■ グルメな小牧騎手は、普段、ご自宅でどんなお食事をしているのでしょうか? 体重管理などは、奥様がされているのですか?

小牧 鍋ばっかり(笑)。週に2〜3回は鍋やね。基本的には、何でも食べてるよ。嫁さんが作るときも、メニューは僕が決めてるから、体重管理も自分でやってます。とはいえ、カロリーとかは全然意識してないけどね。今日は軽めにしとこか…っていうくらいで。ただ、肉系は鶏以外、あんまり食べなくなったね。それは、体重云々より、年を取ったから(笑)。昨夜は鴨鍋をしたんやけど、うまかったぁ!

【次回の太論は?】
 すみれSを予定していたレッドブレイゾンですが、馬房でのアクシデントでいったん放牧へ。しかし、まだ春をあきらめたわけではありません。次回は、そのレッドブレイゾンについての感触と、この時期ならではの3歳馬の成長について、“太論”を展開します。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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