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川須栄彦騎手の「あいうえおトーク!」第2回

  • 2012年03月14日(水) 18時00分
2011年、ブレイクした騎手といえば、そう、川須栄彦騎手。デビュー2年目にして91勝を挙げ、全国6位、関西4位。一気に若手No.1の座に躍り出ました。『あいうえおトーク!』第2回目は、「昨年の成績」から「ヌード」(!?)まで全13問。勝負師らしい、負けず嫌い発言が盛りだくさん!


昨年は、関西リーディング4位という成績でした。この成績をご自分ではどう受け止めていますか?

川須 数字だけを見れば、すごく勝たせていただいたなぁと思います。2年目は、年明けから数字を残すことを目標にしていたので、それはクリアできたかなと思っています。

──目標にしていた具体的な数字はありますか?

川須 50勝はしたいと思っていました。でも、これだけチャンスをいただくと、もっともっとっていう気持ちになりますね。50勝を達成したあたりからは、数よりも、もっと技術を身につけないとなぁと思いながら乗ってました。まだまだですけど、今年は、数にもある程度こだわりつつ、中身にもこだわっていきたいと思っています。

小倉大賞典制覇が自信に

小倉大賞典制覇が自信に


重賞初制覇、おめでとうございます(小倉大賞典・エーシンジーライン)。5番人気でしたが、自信はありましたか?

川須 自信がなかったわけではありませんが、“勝つ”までは、あまり意識していませんでした。田辺さんとか太宰さんとか、以前騎乗されていた先輩に馬の癖などを聞いて、とにかく馬の力を出し切ろうと。勝てるとは思ってなかったですね。

──ゴールした瞬間は?

川須 よっしゃー! って声が出ちゃいましたね。

──ハナを切ったのは、作戦通りだったんですか?

川須 いえ、こだわってなかったです。2番手からでもいいと思ってました。スタミナがあって、バテたかに思えても、そこからジリジリ頑張ってくれるってお聞きしていたので、位置にはこだわらず、とにかく自分のタイミングで動きたいと思ってました。乗っている感覚としては、リズム良く走れていたんじゃないかなと思います。でも、最後はもう必死でしたね。

──重賞をひとつ勝つと、当然自信もつくでしょうし、周囲の見る目も変わってきますよね。

川須 そうですね。重賞って、ひとつのブランドというか、ステータスというか。ずっとローカルばかり回ってるっていうイメージが僕にはあったと思うので、これからは、チャンスをいただけるのであれば、いろんな場所で重賞に乗りたいです。


好きな競馬場、コースを教えてください。

川須 一番勝ったのは、小倉のダート1700mじゃないですか?

──その通りです。やはり得意意識はありますか?

川須 得意…ん? そうですね。


先輩から受けたアドバイスで、一番印象に残っているものは?

川須 1年目に「競馬をもっと見なさい」と、四位さんや福永さんにアドバイスをいただきました。乗っているときも、乗っていないときも、とにかく競馬を見ろと。それで、流れとか隊列をずっと見ていたら、いろいろとわかることがありました。同じ“見る”でも、1年目の視点と今の視点もまた変わってきていて、状況に応じて体が反応するようになったような気がします。


尊敬する人は誰ですか?

川須 ん?、考えたことがないですね(笑)。

──本当ですか(笑)? ご両親は?

川須 じゃあ、両親で…(笑)。


「高須くん」と呼び間違えられることが多かったそうですが、正直、イラッとした?

川須 イラッとは全然しませんでしたよ。それに最近はなくなってきました。ジョッキーの方たちも厩務員さんも、最近はちゃんと「川須」って呼んでくれます(笑)。最初は、同期の高倉と混じってしまったんだと思います。

──では、高倉くんも「高須」って呼ばれていた?

川須 ふたりとも「高須」でした(笑)。今年に入ってからは、まだ「高須」って呼ばれていないので、やっと覚えてもらえたかなぁと。最初のころは、「高須くん」って呼ばれるたびに、何度も「あ、川須です」って言い直してましたけど(笑)。

負けん気をバネに2年目プレイク

負けん気をバネに2年目プレイク


中央開催ならではの難しさというと?

川須 スタートして直線までジッとしてる…っていうイメージはありますね。あとは、やはりトップジョッキーの方たちがたくさん乗ってますから、競馬がタイトです。逆に、小倉などは入れ替わりが激しいし、馬場の荒れなどもあって……むちゃくちゃになりますからね(笑)。


つらかった出来事をひとつ教えてください。

川須 デビューしてからしばらくは、ずっとつらかったです。うまく乗れなくて…。技術の差があるのは当たり前なんですけどね。10回乗ったら10回怒られてましたから、毎週末が苦痛でした。でも、うまくなるしかないんだし、ここで折れたらダメだと。“負けねぇーぞ!”っていう気持ちは常にありましたね。


テレビ番組でハマっている番組はありますか?

川須 今はないんですけど…、少し前は、市原隼人さんの『ランナウェイ』っていうドラマにハマってました。


東京競馬場で、昨年は7鞍騎乗されました。いかがでしたか?

川須 きれいでしたねぇ。パドックも広くて人も多くて。馬場もすごく大きくて、きれいだなぁって思いました。乗りやすいですね。


何でも願い事が叶うとしたら?

川須 トップになりたい。騎手に限らず、なんでも1番になりたいです。


2011年のダート勝利数は、全騎手中トップでした。ご存じでしたか?

川須 はい。新聞に「ダートが得意な騎手」みたいなランキングが載っていて“俺、1番じゃん!”って高倉に自慢しました(笑)。


ヌードが美しいジョッキーとして、松山騎手から川須騎手の名前が挙がりました。自分でも惚れ惚れしたりする?

川須 ヌードですか!? いやいやいや…(苦笑)。

──人一倍、トレーニングをされているそうですね。

川須 あんまり、ムキムキになるようなことはしてないんですけどね。厩舎回りが終わった後、4時過ぎから6時くらいまでは、調整ルームのトレーニングルームに行くのが日課にはなってますね。

──「ヌードが美しい」と言われたことについて、ひと言。

川須 えっ!? あ?、ありがとうございます(笑)。

元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!

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