今週は、待ちに待ったドバイWCウィークです! 31日、午後10時45分頃(日本時間)、いよいよ小牧騎手&マカニビスティーが、ドバイゴールドCのスタートに立ちます。そこで今回は、パートナーのマカニビスティーについて、そしてレースへの意気込みをお聞きしました。
■マカニビスティーは……ようわからん馬(笑)
──前回までは、3歳馬についていろいろお聞きしてきましたが、古馬ではマカニビスティーとのコンビが注目ですね。小牧さんが手綱を取られる長距離戦は、本当に安定しています。
小牧 たまたまかもしれんよ。ダイヤモンドSは、17番目でずっと待ってたんやけど、結局、除外になってしまって。残念でしたわ。早くから東京に行くことを決めてたのになぁ。
──でも、その後、ドバイに選ばれました!
小牧 そう考えると、ダイヤモンドSに出走できなかったのは、かえって良かったかも、と思ったり。そこで変な負け方をしていたら、選ばれていなかったかもしれんしね(笑)。
ドバイゴールドCに出走(写真は昨年のDSC)
──以前、海外にはあまり興味がないとおっしゃってましたが、さすがに、ワクワクするのでは?
小牧 そうやね。芝3200mのGIII(ドバイゴールドC)が新設されたって聞いて、行きたいと思ってたからね。たぶん選ばれるはず…って言われてたんやけど、正直、どうかなぁと。ホンマに良かったわ。「もし、選ばれるようなら乗ってほしい」って言っていただいて、「一生に一度、行けるかどうかやから、行っときます」って返事したんやけどね(笑)。
──相手関係は未知ですが、今年、芝の長距離では、万葉S2着、日経新春杯3着。小牧さんとの相性の良さもあるのでしょうが、一時期の低迷から、だいぶ持ち直した感があります。
小牧 日経新春杯は、ひょっとしたら届くんかなって、一瞬ビックリしたけどね。あの馬ね、わからないところがあって、エンジンが掛かるときはちゃんと掛かるんやけど、掛からないときは全然掛からへん。エンジンが掛かるときも、急に掛かり出したりするんやわ。まぁ、うまく乗ってるけどね(笑)。
──小牧さんご自身、マカニビスティーとの相性の良さは感じますか?
小牧 感じる、感じる。たしかに相性いいよ。やっぱり、ああいうちょっとズブめのタイプが僕にはいいのかな。マカニビスティーに関しては、コツがあるんやけどね。
──なるほど。具体的にいうと?
小牧 それは秘密です(笑)。
──企業秘密ですね(笑)。馬の状態は、お聞きになっていますか?
小牧 昨日(20日)、追い切ったみたいなんやけど、まだ報告はきてないね。僕は向こうで最終追い切りに乗ろうと思ってます。早めに(現地に)入るから、時間もたっぷりあるだろうし、馬の状態はもちろん、コースとかもじっくりチェックできるやろうから。
マカニビスティーにはコツが
──距離に関してはドンとこいですし、本当に楽しみですね。
小牧 うん。でもまぁ、あの馬自体、ようわからん馬やからね(笑)。とにかく楽しんで乗ってきたいと思ってます。あんまりスピードタイプじゃないから、距離が延びるのはいいね。あとはペースがどうなるか…。それ以前に、とにかく状態やね。暑いところやし、輸送もあるし、間隔も空いてるからね。なにより、いつもの状態で走ってくれたらなぁと思ってます。
──話は変わりますが、このコーナーが始まって、早いもので半年が経ちました。ユーザーの方たちから“おもしろい”というご意見がたくさん届いているそうです。
小牧 僕が普通の人と変わらへんからとちゃう? 僕としても、そう感じてもらいたいと思ってるしね。
──そうかもしれませんね。そんな小牧さんの人柄を感じてか、人生相談的な質問も寄せられているそうですよ。
小牧 そうなんや。まぁ環境を変えたりしながら年を重ねてきてるからね。自分でもいろんな経験をしてきたと思うわ。そういう自分の経験と照らし合わせながらやけど、今ならどんな相談にも乗れると思いますよ。
【ユーザーからの質問コーナー】
■ 騎手以外では、どんな仕事がしたかったですか?
小牧 中学生のころは、警察官になりたかった。剣道をやっていたから、このまま高校に行って、剣道を続けながら、いずれは警察官に…って、思ってた時期があったなぁ。誰かや何かの影響ではなく、なんとなくね。でも、背も小さいし、無理やな…と。
■ 小牧さんは、生まれ変わっても騎手になりたいですか?
小牧 そうですね。このままの体で生まれたら、騎手が一番いい。ケガさえなければ、いい仕事やで(笑)。