8日は桜花賞。チューリップ賞の勝ち馬・ハナズゴールが出られなくなったのは残念ですが、それを除けば、現時点ではベストと言えるメンバーが勢揃いしました。好勝負を期待しましょう。
ところで、人気の中心になりそうなジョワドヴィーヴルは、馬体重何kgで出てくるんでしょうか?デビュー戦と前走のチューリップ賞が420kg、阪神JFが418kgだった同馬。5日に発表された調教後馬体重は416kgでした。小柄な牝馬だけに、これ以上減らすと、ちょっと心配にもなってきます。
桜花賞の最少馬体重優勝記録は412kg。1972年にアチーブスターという馬が記録しています。500kgを超えるような馬はめったにいなかった頃。逆に、400kgソコソコや390kg台の牝馬はザラにいた時代で、前年の71年にはカネヒムロが384kgでオークスを制しています(クラシックの最少馬体重優勝記録)。380kg台というのは極端な例かもしれませんが、小さな馬が走っても珍しくはなかったわけです。
当時に比べて大柄な馬が圧倒的に増えた今、3歳になったばかりの牝馬限定G1レースとはいえ、最少馬体重優勝記録が塗り替えられるとすれば、これはもう“ビッグニュース”だと思います。
最近では、06年のキストゥヘヴンが418kgで優勝しました。その前では、98年のファレノプシスが424kg、92年のニシノフラワーが420kg。420kg未満での優勝は、やはり418kgで勝った83年のシャダイソフィアまでさかのぼらなければなりません。
ちなみに、アチーブスターは2枠3番、シャダイソフィアは3枠5番、ニシノフラワーとファレノプシスは5枠9番、キストゥヘヴンは7枠14番からのスタートでした。昔の阪神芝1600m戦は内枠有利と言われていましたから、アチーブスター、シャダイソフィアはいいとして、今の阪神で小柄な馬が内〜中枠に入ったら勝つのはタイヘンでしょう。キストゥヘヴンも外枠だったからよかったんだと思います。
そういう意味では、ジョワドヴィーヴルはいい枠を引き当てました。阪神での過去2戦より、今回のほうが恵まれたと言ってもよさそうです。
もしハナズゴールが出ていたら…。同馬も、過去5戦のうち3戦を414kgという馬体重で走っていましたから、ひょっとすると420kg未満の馬同士でワンツーフィニッシュ、なんていうことがあったかもしれません。ニシノフラワーが勝った92年の桜花賞では、408kgのアドラーブルが2着に入りました。そういう例はあるものの、桜花賞でも、小さい馬同士の1、2着は極めて珍しいことなのです。
でもまぁ、そんな記録のために競馬をやっているわけではありません。ギリギリの馬体重で走っているジョワドヴィーヴルには、これ以上目方を減らしてほしくないと思っているんですけど…。