スマートフォン版へ

当日の注目ポイント

  • 2012年04月27日(金) 12時00分
 先週の競馬、凄いなぁ〜と思ったことは2つ。まず、難解とも言えるフローラSの1着、2着馬が1番人気・2番人気での決着となったこと。誰よりも競馬を理解しているのは、やはり競馬ファンの皆さんなのだと再認識するものでした。

 また西で行われたマイラーズカップも、直前でシルポートの人気が上がる傾向にありましたが、これは天気によってのことでしょう。ホント、競馬ファンの方々は凄いです。

 そしてもう一つが蛯名騎手。やってくれますよね〜。特にフローラSでのミッドサマーフェア。道中、ピタリと折り合いをつけるあの姿には、シビレチャイました。今回、ケガからの復帰の間に日本国内ではもちろんのこと、ドバイWCなど様々なレースが行われましたが、その様子を客観的に見ていた蛯名騎手の目にはどう映ったのだろうか…?週末の蛯名騎手の騎乗に、機会があった際にはそのことを伺ってみたいと益々感じるものでした。

 さていよいよ今週は、春の天皇賞となります。

 阪神大賞典での逸走から、さらに注目を集めることとなった今回。オルフェーヴルに騎乗する池添騎手の心境は、底知れぬ恐怖があることでしょう。この中間行われた調教再審査の時には、Eコースの真ん中を1頭でキレイに走っていたオルフェーヴルと池添騎手。

 しかしながら、「それで成長したとか、折り合いがもう大丈夫ということは、決してないですから」と池添騎手。しかもまたまた外枠…。やはり当日の鍵となるのは、オルフェーヴルの折り合い。ということは=当日のテンションでしょう。前回の阪神大賞典のように、パドックで速歩になることがない方がいいと思います。

 そしてもう一つは、馬体重。中間、細く映り、なおかつお腹の調子もユルイ様子。池江師も、「やはり、調教再審査により、いつもと違うことをしたことで精神的にナーバスになっているのも確か。当日もマイナス体重になると思うけど、-6kgまでが許容範囲かな?それ以上いってしまうと心配」と話しており、テンションに加え、そのあたりもチェックをしておいた方がいいように感じます。

 そして一方、対するオルフェ以外の出走たちですが、この中間、すこぶる状態のアップを感じるのがトーセンジョーダンです。前走は体がユルユル状態。それでいてもカッコのつける走りを見せたあたりに、やはりこの馬のポテンシャルの高さを感じるものでした。担当される中澤助手も、「前走とは明らかに状態が違う。心配だった前回とは違い、今回は良いですよ」と、いつも控えめな中澤さんが、自信ありげな様子。良いと思います。あとはウインバリアシオンかな…。

 それでは皆さん、当日は可能ならば京都競馬場もしくは関西テレビ「競馬BEAT」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング