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凱旋門賞観戦に絶好の年

  • 2012年06月30日(土) 12時00分
 宝塚記念で見事な復活を果たしたオルフェーヴル。いよいよ次は凱旋門賞挑戦となるのでしょうか?

 ディープインパクトが遠征した2006年のような大フィーバーとまではいかなくても、「オルフェーヴルが出るんだったら見に行こうか」と思っていらっしゃる方も少なくないはず。私の周りにもそういう人がチラホラいます。

 今年は、凱旋門賞を見に行くには絶好の年なんです。同レースが行われるのは10月の第1日曜日。今年の10月7日という日取りは、最も遅く開催されるパターンになります。そのおかげで、日本の暦では10月第2月曜日に固定された「体育の日」の休日と重なるわけです。

で、東京〜パリ間には、とても使い勝手のいい飛行機が飛んでいます。今年の場合、10月5日(金)の21時55分に成田を発って翌6日(土)の早朝4時15分にパリ着。6日と7日に開催される凱旋門賞ウィークのロンシャン競馬をタップリ観戦して、8日(月)の昼11時にパリ発、9日(火)の朝6時に羽田に帰ってくる、という日程が組めます。これなら、金曜日の仕事が終わってから出発して連休明けの火曜日の早朝に帰国、そのまま仕事に行けることになります。

 凱旋門賞の日取りが次にこのパターンになるのは6年後の2018年。ねっ、絶好のチャンスでしょう?

「せっかく行くんだったら、3連休の前後どちらかに休みを取って、もうちょっとユッタリと」という方、ロンシャン以外の競馬場にも足を運んでみてはいかがですか?

 5日(金)を現地で過ごせるなら、昼にサンクルー、夜にヴァンサンヌで競馬を観戦できます。サンクルーは、エルコンドルパサーが凱旋門賞挑戦の前にG1(サンクルー大賞典)を勝ったところ。ヴァンサンヌは世界最大規模の繋駕と騎乗速歩競走の競馬場です。ともに、パリ中心部から電車や地下鉄で手軽に行けるので、両競馬場の“はしご”も十分可能です。

 8日(月)の夜(23時35分パリ発の便があります)以降の便で帰るという方には、同日昼に開催されるシャンティー競馬観戦がオススメ。パリ北駅から国鉄で約1時間で行けます。ご存知のとおり、フランスのダービー(ジョッキークラブカップ)、オークス(ディアヌ賞)が行われる主要競馬場の1つ。向正面の大きゅう舎(レース映像に必ず映るお城のような建物)は「生きた馬の博物館」で、その見学と競馬観戦を合わせて楽しめます(ただし、残念ながら建物は現在修復工事中とのこと)。

 なによりもまず、オルフェーヴル陣営が遠征にGOサインを出さないことには話が始まらないかもしれませんが、飛行機の残席には限りがありますからね。行くと決めたら早めに準備をしたほうがいいですよ。

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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