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オルフェーヴル出陣、今週は海外豪華プログラム

  • 2012年09月15日(土) 12時00分
 オルフェーヴルが凱旋門賞挑戦へ向けて脚慣らしをする16日のフォア賞。その出走メンバーが決まりました。わずか5頭立て。その中に同馬の調教パートナーとして渡仏したアヴェンティーノが含まれています。つまり、日本馬2頭vs外国馬3頭という構成になりました。

 外国馬の顔ぶれは以下のとおりです。

◆フィオレント(牡4歳、マイケル・スタウト厩舎)
8戦2勝2着3回
前走=7月12日、英プリンスオブウェールズ・ゴールドスミスS(G2、ニューマーケット、12ハロン)1着(重賞初勝利、通算2勝目)

◆メアンドル(牡4歳、アンドレ・ファーブル厩舎)
15戦5勝2着4回
前走=7月22日、独ベルリン大賞典(G1、ホッペガルテン、2400メートル)1着(6月サンクルー大賞典に続きG1連勝。昨年の凱旋門賞6着)

◆ジョシュアツリー(牡5歳、マルコ・ボッティ厩舎)
22戦5勝2着6回
前走=8月12日、仏ケルゴルレイ賞(G2、ドーヴィル、3000メートル)1着(2010年10月カナディアン国際・G1以来の重賞制覇、同年ジャパンCで10着)

今週の合田直弘さんのコラムにもあったように、メアンドルが最大のライバルになりそうです。問題はペース。アヴェンティーノがペースメーカー役に徹すれば超スローにはならないでしょうが、オルフェーヴルとスミヨン騎手の折り合いを試すという意味では、極端に遅い流れもアリかな、と思います。まぁ、このくらいの相手なら、オルフェーヴルにはあっさり勝ってほしいところですね。

 なお、同日に行われるニエル賞(3歳)には、仏ダービー馬のサオノアや前走アメリカに遠征してG1を制したフランス馬ベイリルなどが出走予定。また、ヴェルメイユ賞(3歳以上牝馬)の出走メンバーには、昨年の凱旋門賞2着馬で前走の英ヨークシャーオークス・G1を制したシャレータ、今年の愛オークス馬グレートヘヴンズ、独オークス馬サロミナらが名を連ねています。

 一方、キャメロットが42年ぶりの三冠制覇を目指して出走する15日の英セントレジャーも、顔ぶれが決まりました。

 デビューから4連勝したものの、英ダービーでキャメロットの2着に敗れ初黒星を喫したメインシークエンス、そのメインシークエンスを前走のグレートヴォルティジュールS(G2、ヨーク、12ハロン)で2着に退け重賞初制覇を果たしたソートワーシー、4戦2勝でG1初挑戦のミケランジェロなどが単勝オッズ9〜13倍で対抗候補に推されています。しかし、キャメロットは同1.4倍。実績では同馬が飛び抜けていて、ハッキリ言って「勝ってください」というようなメンバー構成になりました。よほどのことがないかぎり、歴史的瞬間を目の当たりにできそうです。

 この土日は海外の競馬も豪華プログラム。タップリ楽しませてもらいましょう。

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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