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川田将雅騎手/菊花賞 Part1 『長距離は“小細工”ができるから好き』

  • 2012年10月18日(木) 12時01分
今週は、皐月賞馬ゴールドシップが2012年の二冠を懸けて、菊花賞に登場する。が、舞台は淀の長丁場。出走全馬にとって、それは未知の領域であり、昨年こそオルフェーヴルの圧勝に終わったが、一昨年はビッグウィーク、3年前はスリーロールスと、伏兵の台頭が相次いだ舞台でもある。となれば、今年も何が起こるかわからない──。そして一昨年、ビッグウィークを勝利に導いた川田将雅が、今年もまた、一発の可能性を秘めたマウントシャスタで最後の一冠に挑む。今年はオークスでの大仕事や、1カ月間のフランス遠征を経験し、ひと回りもふた回りも大きくなったであろう川田に、自身の“今”と、パートナーの可能性を聞いた。(取材:不破由妃子)
まさか僕が乗せていただけるとは

まさか僕が乗せていただけるとは

 新馬、アルメリア賞を2連勝。その後、毎日杯を2着し、順調に春のGI戦線に駒を進めたマウントシャスタ。続くNHKマイルCは降着という結果に終わったが、白百合Sでは圧勝を収め、世代上位の能力を見せつけた。川田がコンビを組むことになったのは、次走宝塚記念から。

「まさか僕が乗せていただけるとは思っていなかったので、新馬からずっと同じレースで騎乗していて、“順調に出世していく馬なんだろうな”と思って見ていました。宝塚前の調教で初めて乗ったんですが、すごく乗りやすくて、賢い馬だなぁというのが第一印象です。レースでは、早めに仕掛けてほしいという指示があったので、ゲートからある程度出していって、いい位置に付けて。ロスがないように乗りました。4コーナーでの反応がすごく良かったので、一瞬“これは!”と思いましたね」

 それまで騎乗していた岩田から、「ちょっとズブいところがある」と聞いていたという川田。それだけに、宝塚記念での反応は、川田にとっていい意味での裏切りであった

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GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

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