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シンザンフェスティバル馬上結婚式カップル

  • 2003年06月09日(月) 18時32分
 すっかり馬産地の一大イベントとして定着したシンザンフェスティバルは今年18回目を迎える。
 開催は8月2日(土)、3日(日)の二日間。昨年も、このコーナーで「馬上結婚式カップル募集」をさせていただいたのだが、今年も再び、同じことを告知しようと思う。

 第1回目からずっと途切れることなく続いているフェスティバルの目玉商品ともいうべきメニューがこの馬上結婚式である。広く全国に、近く結婚予定のカップルを募集し、この競走馬の故郷、浦河で結婚式を挙げていただこうという趣旨だ。

 会場は、浦河優駿ビレッジ・アエル内のフェスティバル特設会場。申し込みは郵送で、住所、氏名、年令、職業、身長、体重、電話番号などを明記の上、6月27日(当日消印有効)まで投函していただければ結構である。その際、忘れずに添付していただきたいのが、お二人のプロフィールやなれそめ、競馬や馬に対する思い、のようなものを記した手紙である。多くの人々の見守る中、新郎は馬に乗って、そして新婦は馬車で会場に現れるという趣向なので、もちろん外見は大切な要素ではあるが、しかし、それより重要視されるのが、「祝福したくなるようなカップルかどうか」という内面性である。

 そんなこと、初対面の人間に分かるわけないじゃないか、と思われる方もいるだろう。もちろんその通りだ。そこをカバーするのがこの手紙の文面ということになる。

 昨年は、偶然このコーナーを見ていた京都市在住のFさん夫妻が応募し、見事に難関を突破して「当選」を果たした。選ばれたカップルは、最寄りの空港からの航空券や、浦河での滞在費及び結婚式に関わる一切の費用を当フェスティバル実行委員会で負担する。日本広しと言えども、馬上結婚式というのは他にほとんど例がないはず。おそらく一生の良き思い出になること間違いなし、と思う。ぜひ、多数のご応募をお待ちしております。

 なお、応募先は、郵便番号057-0024、北海道浦河郡浦河町築地1-3-1、浦河町役場商工観光課内、「シンザンフェスティバル実行委員会、馬上結婚式」係宛て。

 詳細については電話による問い合せも可能で、01462-2-2311(内線222)商工観光課、松田、山角(やまかど)まで。

 折りから九州は早くも梅雨入りしたとのニュースが流れた。これから本州はうっとうしい季節を迎え、それが過ぎると、長い灼熱の季節に突入するだろう。毎年、思うことだが、この時期から北海道はしばらくの間、本当に過ごしやすくなる。クーラーもなしで、快適に暮らせるのは何よりのこと。冬の寒さと引き換えに、夏のさわやかさを私たちは享受できるのである。

 ここ日高で馬関係の仕事に就く若者は、本州出身者が少なくない。そんな彼らが一様に口にする台詞は、「夏の北海道を過ごしてしまうと、体がすっかり“北海道仕様”に変貌してしまう」ということ。暑さに耐えられない体になってしまうというのだ。これはかなり多くの人々が実感していることだろう。それだけ、夏の北海道は魅力に溢れているということなのだ。このコーナーをご愛読?の皆様、ぜひ一度今年の夏は馬産地へどうぞ。私の牧場にいらしたら、お茶の一杯くらいいつでもご馳走いたします。

岩手の怪物トウケイニセイの生産者。 「週刊Gallop」「日経新聞」などで 連載コラムを執筆中。1955年生まれ。

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