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安田隆行調教師/安田記念 Part1 『マイル戦参戦へ、オーナーへ投げた究極の質問』

  • 2013年05月30日(木) 12時00分
2012年スプリンターズS、2012年香港スプリント、そして、2013年高松宮記念と国内外のスプリントGIを連勝中のロードカナロア。高松宮記念が終わった時点で「次走は未定」としていた陣営だが、急遽とも思える「安田記念参戦」。やっぱり気になる、今回の参戦について、安田隆行調教師の回答は? (取材・文:井内利彰)

 安田隆行調教師には、特別な取材がなくても、普段の競馬の話から雑談まで、いろいろな話をさせていただく。それがいつのことだったか、忘れてしまったが「ロードカナロアのマイル路線参戦って、ありませんか?」と、何気なく質問したことがある。

安田隆行調教師

ロードカナロアを管理する安田隆行調教師

 その時には「いや〜、多分ないでしょうね」と話していた師。それが頭の片隅にあったので、競馬業界の関係者から「ロードカナロアの安田記念出走ってありませんか?」と聞かれると「たぶん、ないでしょう」と答えていたのが、つい最近。それが今回の出走と状況は一転したわけだが、やはりこれについては、個人的にも師の回答が欲しかった。

「昨年は高松宮記念(3着)後、6月の函館スプリントS、9月のセントウルSとレースを使って、スプリンターズSを勝つことができました。このローテーションはロードカナロアにとって、最適だったので、今年も『6月に一走する』ことが、秋へ向けて、ベストの選択だと思いました。だからといって、函館スプリントSを使うと、とてつもない斤量を背負うことになりますし、かといって、他の番組もありません。

そこで、オーナーサイドに『もし、負けるとすれば、1200mを使って負けるのと、1600mを使って負けるのではどちらがいいですか』という究極の質問をしました。オーナーサイドの回答は後者。それは我々、厩舎サイドも同じでしたから『だったら、安田記念に挑戦しましょう』という経緯になりました

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GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

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