スマートフォン版へ

安田記念のサンデー系と、今の東京芝1600mの傾向

  • 2013年05月31日(金) 12時00分
 サンデーサイレンスの直仔が出走していた一昔前「安田記念はサンデーは消し」という馬券格言がありました。

 安田記念にサンデー直仔はのべ31頭、44回出走しましたが、勝利したのは2007年のダイワメジャーのみ。3人気以内に支持された9頭でも連対馬はダイワメジャーしか出していないように、天下のサンデー産駒が信じられないほど相性の悪かったレースなのです。

 ダイワメジャーは、サンデーの鬼門ともいえるレースを制したのですから、サンデー系の中でも安田記念への適性が抜群に高いのでしょう。実際、産駒も東京マイルのGIで結果を出しており、昨年はカレンブラックヒルが昨年のNHKマイルCを優勝。今年もフラムドグロワールが8人気の人気薄ながら3着。2年連続で複数の産駒が掲示板に載りました。

 また、サンデー直仔よりもこのレースで結果を出しているサンデー系種牡馬がダンスインザダークです。ダンスインザダークは安田記念に7頭の産駒が出走してツルマルボーイが1着。ジョリーダンスが3着。複勝率は29%。複勝回収率は137%。昨年はダノンヨーヨーが17人気の低評価ながらあと一歩で馬券対象の4着。サンデー直仔以上に当レースへの適性を示しています。

 今年も出走馬の半数以上をサンデー系種牡馬の産駒が占めますが、ダンスインザダーク産駒のダークシャドウ、ダイワメジャー産駒のカレンブラックヒルダイワマッジョーレには注目です。

 ところで、今開催の東京芝1600mは中距離指向の強いバイアスが発生しています。

 5月4日〜先週までの東京芝1600mは全部で12レース行われましたが、延長馬(前走1500以下)同距離馬、短縮馬(前走1700m以上)での成績を比較した場合、勝率、複勝率が最も高いのが短縮馬。逆に最も低い馬は延長馬となっています。

 東京芝1600mで行われた5月18日の東京7レースも、2、3着馬は近走も1800m以上に使われていて、前走1800m以上に出走した短縮馬。勝ち馬のアールデュランもマイル以上、中距離を使われ続けていた馬。このレースは、3連単35万馬券になりましたが、中距離指向の馬を上位評価すれば本線で的中することも可能だったのです。

 なお、このレースに関しては、レース前から傾向が読めていたので、ホームページで公開している予想(ホームページで限定公開の1日3レースの勝負レース)にて、本線で35万馬券を的中させることができました。安田記念も35万馬券ほどの高配当になるかはわかりませんが、中距離指向を重視した予想がハマってほしいものです。

▼「netkeiba.comのスマホ版」、携帯版「netkeiba.com」では、毎週金曜20時に亀谷敬正氏が週末の重賞を展望するコラム「血統ビーム的見解」を掲載中!

▼亀谷敬正氏の勝負レース、最新情報等は「亀谷敬正オフィシャルサイト」へ

重賞アプローチ式データブック

重賞アプローチ式データブック

重賞の予想はこれ一冊でカンペキ!
 競馬予想レッスンプロこと亀谷敬正氏による、重賞データブック『重賞アプローチ式データブック』の2013年版がパワーアップして登場。競馬予想のレッスンプロとして多くのファンを獲得している亀谷敬正氏が、中央競馬で行なわれるすべての平地重賞の、万馬券獲得や的中率をアップさせるためのポイントやヒントを紹介。また、予想に役立つ独自のデータも並べて掲載しています。

 2013年に行なわれる中央競馬の平地重賞全124レースを対象に、各重賞の馬券検討の上で亀谷氏が重視する重要なポイントを、本当に知っておきたいデータを掲載した過去5年の結果を元に解説。さらに該当コースのサイアーランキング、ローテーション・脚質・番手・前走着差・社台系or非社台系の生産牧場の過去5年の傾向をグラフ化。巻末には、亀谷氏独自のデータをより活用するための、世代別・距離別・上級条件限定・コース別のサイアーランキング、種牡馬別傾向グラフを掲載。重賞以外の馬券検討にも役立ちます。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング