サンデーサイレンスの直仔が出走していた一昔前「安田記念はサンデーは消し」という馬券格言がありました。
安田記念にサンデー直仔はのべ31頭、44回出走しましたが、勝利したのは2007年の
ダイワメジャーのみ。3人気以内に支持された9頭でも連対馬はダイワメジャーしか出していないように、天下のサンデー産駒が信じられないほど相性の悪かったレースなのです。
ダイワメジャーは、サンデーの鬼門ともいえるレースを制したのですから、サンデー系の中でも安田記念への適性が抜群に高いのでしょう。実際、産駒も東京マイルのGIで結果を出しており、昨年はカレンブラックヒルが昨年のNHKマイルCを優勝。今年もフラムドグロワールが8人気の人気薄ながら3着。2年連続で複数の産駒が掲示板に載りました。
また、サンデー直仔よりもこのレースで結果を出しているサンデー系種牡馬がダンスインザダークです。ダンスインザダークは安田記念に7頭の産駒が出走して
ツルマルボーイが1着。
ジョリーダンスが3着。複勝率は29%。複勝回収率は137%。昨年は
ダノンヨーヨーが17人気の低評価ながらあと一歩で馬券対象の4着。サンデー直仔以上に当レースへの適性を示しています。
今年も出走馬の半数以上をサンデー系種牡馬の産駒が占めますが、ダンスインザダーク産駒の
ダークシャドウ、ダイワメジャー産駒の
カレンブラックヒル、
ダイワマッジョーレには注目です。
ところで、今開催の東京芝1600mは中距離指向の強いバイアスが発生しています。
5月4日〜先週までの東京芝1600mは全部で12レース行われましたが、延長馬(前走1500以下)同距離馬、短縮馬(前走1700m以上)での成績を比較した場合、勝率、複勝率が最も高いのが短縮馬。逆に最も低い馬は延長馬となっています。
東京芝1600mで行われた5月18日の東京7レースも、2、3着馬は近走も1800m以上に使われていて、前走1800m以上に出走した短縮馬。勝ち馬の
アールデュランもマイル以上、中距離を使われ続けていた馬。このレースは、3連単35万馬券になりましたが、中距離指向の馬を上位評価すれば本線で的中することも可能だったのです。
なお、このレースに関しては、レース前から傾向が読めていたので、ホームページで公開している予想(ホームページで限定公開の1日3レースの勝負レース)にて、本線で35万馬券を的中させることができました。安田記念も35万馬券ほどの高配当になるかはわかりませんが、中距離指向を重視した予想がハマってほしいものです。
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