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神戸新聞杯、オールカマーなど

  • 2013年09月18日(水) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・神戸新聞杯(GII)
・アクションスター
「ダービー(14着)は輸送で体が減ってしまってあまりいい結果とは行きませんでしたが、そう差のない競馬はできていましたからね。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。予定通り順調に調整できています。気性的には久々も問題ないタイプだし、あとは当日輸送後の状態がどうかがポイントでしょう」(音無調教師)

・エピファネイア
「ダービー(2着)は悔しい結果でしたが、道中躓く場面もありながら、力のあるところは見せてくれた内容でした。レース後は北海道に放牧に出してリフレッシュ。体つきなどは大きく変わった感じはありませんが、精神面では落ち着きがあっていい雰囲気です。追い切りでも、道中の収まりは良くなっていると福永騎手も言ってくれていますし、いいスタートを切りたいですね」(岸本調教助手)

・カシノピカチュウ
「前走(ラジオNIKKEI賞2着)は勝ち馬にうまく乗られてしまったものの、この馬もいい走りをしてくれました。レース後は放牧に出してリフレッシュさせていました。ここを目標に調整してきましたが、順調に仕上がってきていますね。距離は延びますが、そうかかるタイプでもないし対応してくれると思います」(牧田調教師)

・タマモベストプレイ
「ダービー(8着)は思ったよりも後ろの位置取りになったけれど、最後はこの馬らしくしぶとく脚を使ったし、内容は良かったと思います。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。以前よりも落ち着きが出ているのがいいですね。休み明けでもいい仕上がりで臨めそうだし、いきなりから楽しみです」(南井調教師)

・ラストインパクト
「前走(シンガポールTC賞1着)はラストの伸びが良かったし、まずはホッとしましたね。レース後は短期放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩させました。状態は引き続き良好だし、今回の阪神2400mは前走よりも力を出せる条件だと思います。スムーズに進められれば楽しみですし、菊花賞につながる内容を期待しています」(松田博調教師)

◆日曜中山11R・オールカマー(GII)
・アスカクリチャン
「前走(札幌記念2着)は終いしぶとく伸びていたし、いい内容の競馬だったと思います。レース後は栗東に移動させてここを目標に調整。輸送も無事クリアして順調に乗り込むことができています。レースに注文がつかないタイプだし、中山コースも対応してくれるでしょうし、持ち味のしぶとさを発揮していいレースをしてもらいたいですね」(須貝調教師)

・オーシャンブルー
「前走(日経賞9着)の後は放牧に出してリフレッシュ。昨年秋からコンスタントに使ってきて、精神的に苦しくなっていたのかもしれませんし、この春は無理をさせませんでした。帰厩後は順調に乗り込めていますし、気持ちの面でも余裕があるように感じます。気配も上々ですし、いきなりから楽しみです」(兼武調教助手)

・ダノンバラード
「前走(宝塚記念2着)の後は放牧に出してリフレッシュさせていました。ここを目標に、8月後半に帰厩。しっかりと乗り込んでもらっていましたし、帰厩後も予定どおり順調に来ています。前走のようにうまくラチを頼るような形ならササッたりもしませんし、スムーズに進められれば楽しみですね」(兼武調教助手)

・ムスカテール
「前走(目黒記念1着)後は放牧に出してリフレッシュ。近郊のノーザンファームしがらきで夏を過ごし、ここを目標に帰厩させました。順調に乗り込んで、1週前追い切りの動きも良かったですね。以前は右回りだとモタれが気になっていましたが、最近はそんなことはありませんし、スムーズに進められれば中山もこなしてくれると思っています」(友道調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中山11R・オールカマー(GII)
・ヴェルデグリーン
 5月の新潟大賞典以来で4か月半ぶりの実戦。美浦に戻ってから、9月4日に時計をマーク後、8日、11日と入念な乗り込みを消化。11日の1週前追いは1600万セイカフォルトゥナを2馬身追走から、ラスト1F脚どりが乱れてやっとの併入。馬体・動きとも重さを感じたが、元来ケイコは目立つタイプでなく、ビシッと追い切れて、息もちが整ってくれば大丈夫。このひと追いと、次週直前追いでもう一本強めの内容が消化できれば9分以上の仕上がりには持ってこれるはず。新潟大賞典こそ10着に敗れているが、正月競馬から一気に3連勝してOPまで昇り詰めた力は本物。流れに左右されない脚質は大きな強みで、小回り中山コースも大得意。早めに動いて4コーナー先頭策ぐらいの積極的な競馬ができれば、休み明けでもいきなりチャンス到来。

・マイネルキッツ
 昨年と同様秋シリーズはここからの始動となったが、8月下旬から美浦での乗り込みを開始。29日に時計が出た後は9月1日、4日、8日、11日と順調に時計をマーク。特に1週前追いの11日は古馬OPサトノアポロと長めから併せ馬を消化。道中2馬身程先行の形から、直線はサトノが強く追うのに対し、G前軽く仕掛けた程度で併入。時計も6F83秒4〜3F39秒8〜1F13秒4が出ており、年齢を感じさせない動きを見せつけた。昨年より締まった体つきで、仕上がりの良さは今回の方が上回っていることは確か。明け10歳馬だけに、成長力は?だが、56キロの斤量と得意の中山コースなら力の差はないはず。展開がハマリ、4コーナーからのマクリ策で突き抜けてくるシーンは十分にありそうだ。

・ダイワファルコン
 牧場で乗り込んで入厩で、すでに太め感のない体つき。1週前はウッドチップの8分どころを回って67秒8-38秒7、最後まで余力十分に楽々とゴールイン。体全体を使った力強い走りは休養前の迫力と遜色なく、馬体・動きともに不安のない仕上がりを見せている。長く良い脚を使うのではなく、一瞬の爆発力が持ち味の馬。やはり5勝を上げている中山コースがベスト条件。重賞勝ちが未だ1つなのが、不思議なくらいの実力馬。不安材料はなく、今回はきっちりチャンスをものにする。

・サトノアポロ
 前走のエプソムC。パドックからテンションが高く精神面での不安を感じさせた。1800の速いペースにも対応できず4角で早々と手が動き直線も伸び切れず7着。1800の距離は忙しく2000メートルあたりでジックリ構える競馬の方が…を感じさせた内容。今回は3か月半ぶりのレースになるが、6Fから長めの調教を積まれ、1週前の追い切りでは同格マイネルキッツを6Fから2馬身追走して83秒3〜上がり39秒4を余裕で計示。久々でも気性は明らかに緒戦向き。

◆日曜中山9R・外房特別(1000万)
・ジョングルール
 前走の緑風S。2000でもギリギリの印象を受けていたが、2400のレース。道中こそ折り合いはついていたものの坂でピタッと止まりスタミナ切れ。11着大敗は参考外。今回は4か月半ぶりになるが、坂路で入念に乗り込まれ1週前の追い切りはウッドで息使いを確かめるように終いを重視して5F70秒0〜上がり39秒0。全体の時計は平凡だったが、最後の1Fは敏感に反応して12秒4。今度は初めての1600戦になるが、ディープインパクト産駒で末脚爆発の可能性十分。

◆土曜中山11R・セプテンバーS(1600万下)
・ラフレーズカフェ
 前走後は、ここ目標に入念な乗り込み。走りやすい馬場だったとはいえ、今週は余裕の手応えで50秒台。スピード感満点で絶好の動きを見せた。中山の1200では1000万、1600万を連勝。追込脚質でもキッチリ脚を使える、得意のコースと思える。オープンでは今イチ頭打ちの感があったが、準オープンでは十分通用する能力の持ち主。状態面の良化を見せる今回は好勝負できそうだ。

・ブランダムール
 夏場は函館に遠征。500万→1000万を勝って待望の準オープン入り。体調が素晴らしく良かったこともあるが、ここにきて大幅に力をつけていることも間違いない。美浦に戻ってからもますます快調で、毎週のように意欲的な乗り込みを消化。1週前には単走で70秒8-55秒5-41秒3(馬なり)。時計以上のスピード感を示していた。このクラスでも十分に戦えるポテンシャルの持ち主で、非凡な根性も大きな魅力。持ちタイム面でもまったく見劣りしておらず、即通用しても不思議はない。

◆土曜中山9R・九十九里特別(1000万下)
・レオプログレス
 前走の新潟戦は直線の勝負どころで前が壁になる大きな不利。北村宏騎手が懸命に進路を求めたものの、まったく開くシーンはなく、ほぼ馬なりでゴールイン。
不完全燃焼の競馬としていい。目一杯に走っていないだけに、疲れは微塵も残っておらず、この中間もすこぶる順調に乗り込みを消化。引き続き体調は文句なしといっていい。右回りでも左回りでも、距離が長ければ「能力全開」というタイプで、もちろんチャンス十分。ここはアッサリ勝って、前走の鬱憤を晴らしたい。

・マイネルストラーノ
 共同通信杯3着の素質馬。5か月の休養を挟み、函館から再始動。さすがに500万では実力の違いを見せたが、続く1000万は超のつく道悪競馬。レース上がり45秒0もかかるような馬場で、良く2着を確保してきたと言える競馬だった。当然、その反動が気になるところだが、美浦に帰厩してから10日後には調教を再開。1週前はポリトラックで68秒0ー41秒2、直線でセーブしたため時計は遅くなったが、道中13秒台で飛ばし、スピード感満点の走りを披露。気合のりも良く、疲れは一切なし、好状態をアピールしていた。もっと上が狙える素質馬、この条件で足踏みはしない。

・マイネソルシエール
 4か月ぶりの一戦になった前走はパッとしない成績に終わったが、ひと叩きの効果で動きに素軽さが出たし、気合のりもガラッと良化。好調時の状態に近づいてきたと思える。最近は1800〜2000の距離を使っているが、中山の長距離ではエーブチェアマンあたりと差のない競馬をしていた馬。適正はかなり高そうだ。3歳時はフローラSでハナ差の2着をしてオークスまで駒を進めた実績。このクラスでは潜在能力が一枚上だ。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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