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どれだけ自分を知っている!? 松山弘平騎手の『自分検定』(3)

  • 2013年11月20日(水) 18時00分
松山弘平

松山弘平騎手の『自分検定』


松山弘平騎手の『自分検定』第3弾。今回は、競馬場とコースにまつわる質問を中心に『自分検定』にチャレンジ! 松山騎手の得意コースはもちろん、本人も「これはマズイですねぇ」と頭を抱えた不得意コースが明らかに!?
(取材・文/不破由妃子)


◆距離が延びれば延びるほど、競馬は難しいです
Q9 これまでもっとも多くの勝ち星を挙げている競馬場は、小倉競馬場で68勝です。では、2番目に勝ち星が多い競馬場は?


松山 福島? 新潟? 中京? あ、京都だ!

──すべて違います…。

松山 えっ、阪神ですか?

──そう、阪神です。でも小倉以外は本当に僅差で、阪神33勝、中京32勝、京都30勝、新潟29勝です。ちなみに一番に挙げた福島は、5位にも入っておりません(10月20日終了時点)。

松山 そっか…ああ、福島は確か、勝率が一番いい競馬場でした。僕、まるで自分のことわかってないですねぇ〜(苦笑)。阪神は地元(神戸)ですし、阪神競馬場の乗馬センターで乗馬を始めたこともあって、すごく馴染みのある競馬場ではあります。地元の友達も応援にきてくれたりするので、重賞も阪神で勝ちたいという気持ちが強いです。

Q10 これまでで一番勝ち星を挙げているコースは小倉のダ1700mで25勝ですが、では2番目に勝っているコースは?

松山 小倉の芝1200mだと思います。

──正解です! コース別ではピタリと当ててきましたね。

松山 でも、一番勝っているコースは? って聞かれても、小倉の芝1200mって答えていたかもしれない(苦笑)。

──勝ち星では、小倉のダート1700mが圧倒的ですよ。番組数自体が多いこともありますけどね。

松山 確かにそうですね。でも、1700mのダートは、あまり得意という感覚はないです。ダートも芝も、距離が延びれば延びるほど苦手意識が(苦笑)。

──本当ですか? 十分な数を勝ってらっしゃるのに。

松山 ん〜、たくさん勝たせてはいただいてるんですが、距離が延びれば延びるほど、道中で考えなければいけないことや判断しなければいけないことが増えますから、まだまだだなぁと思うことが多いんです。小倉自体は大好きな競馬場ですけどね。

Q11 これまでに30回以上騎乗したコースで、一度も勝っていないコースが2つだけあります。ちなみに、その2つは同じ距離です。さて、どこのどこのコースでしょうか?

松山 絶対に芝の長いところですよね…京都の2000m。

──正解です(京都の芝2000mは、11月3日に初勝利!)。で、もうひとつのコースが阪神芝2000m。

松山 やっぱり…。

──実は、30回以上騎乗はしていませんが、函館、京都、新潟の2000mも未勝利です。

松山 えーーーーー! それはマズイですねぇ。2000mかぁ。小倉では勝ってるんですけどねぇ。さっきも言いましたけど、とりあえず長い距離ではまだまだです。

えーーーーー! それはマズイですねぇ

えーーーーー! それはマズイですねぇ



──とはいえ、重賞初勝利となった中日新聞杯は2000m(中京)でしたよね。

松山 ああ、あのときはすごくうまく乗れました。自分のなかで、ベストレースといってもいいくらいです。そうだそうだ、僕は2000m苦手じゃない! 京都と阪神で勝てていないのは、たまたまです(笑)。

──本当にそうだと思いますよ。芝の中距離以上が苦手というイメージはまったくないし、むしろ東京の芝1800mや2000mあたりでは、かなりいい競馬をしていた印象が強いです。

松山 東京競馬場は、すごく相性がいい気がするんですよ。とくにこの春はすごく充実していましたね。

Q12 これまでに3度、単勝万馬券を演出している松山騎手。なかでも一番単勝配当が高かったのは、なんという馬でしょうか?

松山 シゲル…

──タックは単勝11,180円で2位です。

松山 バンブー…

──バンブー?

松山 マンユー!

──デルピエロです…。

松山 あ、間違えた(笑)。

──今年2月の小倉ダ1700m(3歳未勝利)でしたね。16頭立ての15番人気で2番手から押し切って、単勝は16,810円! 

松山 レースで騎乗するのは初めてだったんですが、新馬の前から調教で乗せていただいていた馬なんです。もともと新馬も乗る予定だったんですけど、確かタイミングが合わずに乗れなくて。

──そうだったんですね。では、感触を知っているぶん、人気以上には期待していた?

松山 いえ…(苦笑)。だって、新馬は3秒以上、2戦目も2秒以上負けていましたからね。なにしろ160倍ですからねぇ。さすがに勝てるとは思っていませんでした。

──ぜひ、ガラリ一変のヒントをお聞きしたい。

松山 ヒントになるかどうかはわかりませんが、前走で砂を被って嫌気をさしていたっていう話を聞いていたので、ある程度の位置で流れに乗れればと思って、(前2走よりは前目の)2番手につけたんです。そこで砂を被らず流れに乗れれば、そこそこいい競馬ができるのではないかと。あとは、距離が延びた(前2走から300m延長)のも良かったのかもしれませんね。でも、1着という結果には、僕もビックリでしたよ。

【次回のキシュトーーク! は?】
 松山騎手の『自分検定』もいよいよ大詰め。「もっとも勝率のいい馬番は?」「唯一勝率2割を超えている厩舎は?」「飛び抜けて勝率がいいクラスは?」などなど、次回も“松山馬券”のヒントが盛りだくさん!

元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!

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