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◆注目馬の最終追い切りをチェック

　先週の重賞は根岸Sを◎ゴールスキーで的中。No.1予想の買い目では、資金(10000円設定)の都合上、プラス収支とはなりませんでしたが、競馬予想TV!では、単勝購入金額を倍にしていたので、レースの収支はプラスにすることができました。

　自分として、うれしかったのは「数年前の自分の考え方なら絶対に買うことができない馬に◎を打って的中させた」こと。池江泰寿厩舎といえば、追い切り本数が多くて、併せ馬が好走調教だというデータがある以上、休み明けで追い切り本数が少ないゴールスキーを評価することはできません。しかし、そんな調教タイプの馬が好走するのが、根岸S。軸がブレることなく、今までの自分なら当てることができなかった予想を的中できたことに、大きな収穫がありましたし「各レースにおける調教適性」の重要性にあらためて気付くことができました。

　当コラムでは、各馬の最終追い切りから、その評価をさせていただいているので、調教適性とは違う部分になります。よって「結局、どの馬がいいの」ということであれば、馬券総合倶楽部やNo.1予想のコラムを見ていただければ、と思います。ただ「今回の追い切りってどうなの」という方は当コラムを見ていただき、その判断の材料にしていただければ、と思います。

【ショウナンマイティ/東京新聞杯】

　近走の最終追い切りが坂路だったのに対して、今回はCコース。これは毎日王冠以来、4ヶ月ぶりのレースということもあるかも知れません。ちなみに、最終追い切り場所がCコースだった時は9走前、3歳時の鳴尾記念でしたが、そのレース結果はクビ差の2着。よって、Cコースがうんぬんというのは、考えなくてよいでしょう。

　単走でしたが、道中の折り合いは完璧。ラップが速くなるべき場所から、きっちりと速くなっていき、最後まで脚色は優秀。6F82.2〜5F65.7〜4F50.6〜3F36.8〜1F12.3秒。もちろん、目一杯の仕上げではありませんが、これでも十分に戦える仕上がり。問題は状態ではなく、外から差すのが至難の業となっている、今の東京芝でしょう。



【ダノンシャーク/東京新聞杯】

　マイルCS以来のレースということになりますが、この中間の追い切り量は豊富。まして、2週前追い切り、1週前追い切りとCコースで抜群の動きを見せており、6歳という年齢で円熟味を増しているのかと思うくらい、順調な仕上がりを見せています。

　最終追い切りは坂路での併せ馬。ミッキースマホと併せる形でしたが、ラスト1F12.2秒だったように、その動きには余裕があります。直近の勝利である、昨年の富士Sの最終追い切りが、坂路4F53.5〜2F24.8〜1F12.5秒。今回は坂路4F53.6〜2F25.0〜1F12.2秒ですから、ほぼ同じ。むしろ今回の方がラスト1Fが最速になるラップを踏めている分、評価してもよいのではないでしょうか。



【バンドワゴン/きさらぎ賞】

　中8週というレース間隔を考えると、中間の追い切り本数が6本というのは、ごく標準的。ただ、1週前追い切りの時点までの追い切り内容が軽く思えただけに、最終追い切りでどのような内容を行ってくるかということは非常に興味深いところでした。

　最終追い切りは非常に混雑した時間帯の坂路で単走の追い切り。豪快なフットワークは他の馬がたくさんいる状況でも非常に目立っていました。ラスト2Fからゴールまでの区間は、より混雑するような状況でしたが、脚色が極端に衰えることはなし。4F51.8〜3F37.8〜2F25.0〜1F12.8秒は、4Fの自己ベストを更新する数字。ラスト1Fが少し遅い印象もありますが、それを除けば、特に減点することはないでしょう。



【トーセンスターダム/きさらぎ賞】

　新馬、京都2歳Sを連勝して、今回は中10週のレース間隔。中間の追い切り本数は池江泰寿厩舎ということを考えると、決して多くはありませんが、2週前から、Cコースで併せ馬を行っており、その中身は非常に濃いと思います。

　その結果、今朝の最終追い切りでも、抜群の動き。Cコースでカフナ、ダノンドリームを追走する併せ馬でしたが、直線に向いて、楽にカフナに並びかけると、あとは馬体を並べて併走。ほぼ同入のような形でしたが、その脚色は非常に見映えするもの。時計は6F84.3〜5F69.3〜4F54.3〜3F40.1〜1F12.5秒と決して目立つものではありませんが、十分に評価できると思います。



◆次走要注意

・2/1　東京4R　3歳未勝利【ディスキーダンス】(7人/4着)

　道中は折り合いがついて、いい感じで追走。直線、狭いところに入ったため、結果的に仕掛けが遅れてしまいましたが、この距離でも十分にやれることを示しました。
　追い切り本数が標準以上であれば、特に気にする点はないと思いますが、やはり厩舎の勝負調教である、乗込併用あたりでの仕上げがベストでしょう。

[メモ登録用コメント]　[芝2000mから2400m]手塚貴久厩舎の勝負調教なら勝ち負け

・2/2　京都2R　3歳未勝利【タガノヴィグラス】(5人/6着)

　距離延長が正解。行き脚がついて、ハナを切る競馬でしたが、10キロ増の馬体重で結果的には息切れ。速い脚に欠けるところがありますが、未勝利クラスは十分に脱出できるレース内容でした。
　次走は馬体重が10キロ絞れていることが理想。そのためには、追い切り本数の強化が必須でしょう。

[メモ登録用コメント]　[ダート1400mから1800m]標準多め併用なら勝ち負け

◆今週末馬券圏内

・2/9　京都10R　山城S【テイエムタイホー】

　休養明けの前走が2着。最終追い切り時に動きが良かったとはいえ、冬場に良績がなく、あそこまで走るとは、正直、予想外の結果でした。
　今回は中1週。通常なら、ポカするパターンでもありますが、5日の最終追い切りでは、前走時よりも機敏な動き。ありきたりな言葉ですが、ひと叩きして上昇している印象を受けますし、この馬自身にとって、中1週は6戦して3勝の必勝ローテ。あとはレース当日、内馬場が荒れていないことを祈るのみ。

[メモ登録用コメント]　レース当日の馬場が内残りなら