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フェノーメノ佐々木助手/天皇賞・春『自分の競馬に徹して連覇を目指す』

  • 2014年05月01日(木) 12時00分
フェノーメノ佐々木助手
昨年春の天皇賞で悲願のGI初制覇を果たしたフェノーメノ。関東の総大将として秋シーズンの活躍を期待されたが、左前繋靭帯炎のために戦線を離脱し休養に入った。そのフェノーメノが、3月29日の日経賞で9か月振りにターフに戻ってきた。復帰初戦は5着と敗れたが、当然、ひと叩きされての変わり身は見込めるだろうし、本番に向けての調整過程も気になるところだ。そのあたりも含めて、連覇に向けての見通しや意気込みを調教パートナー・戸田博文厩舎の佐々木勝利調教助手に聞いた。(取材・文:佐々木祥恵)

◆9か月間の戦線離脱、“らしさ”を取り戻すまで

 昨年10月初旬、秋初戦の天皇賞・秋に向けて調整していたフェノーメノの脚元に不安が見つかった。

「宝塚記念の後は放牧に出て、こちらに戻ってきたのは8月の末でした。帰厩後、順調に乗り込んでいましたが、確か2回目の追い切りの後に左前脚に繋靭帯炎を発症してしまいました。ジャパンカップや有馬記念に出走させられるくらい軽い症状でしたが、中途半端な状態で出走させられる馬ではないですし、まだ先もありますから休養させることにしました」

 佐々木助手は、秋競馬全休の理由を語った。

「症状が軽かったので、回復も早かったようです」という佐々木助手の言葉通り、美浦に戻ってきたのは1月下旬だった。しかし佐々木助手が1月18日に負傷をし、帰厩当初はフェノーメノに騎乗することができなかった。

 その間、2月の大雪の影響もあり馬場状態が安定しなかったために、日経賞1週前までは慣れないポリトラックコースでの調整が重ねられていた。

 佐々木助手が仕事に復帰したのが3月11日。久々にフェノーメノに跨った感触はどうだったのだろうか。

「肉体的には完成されている馬なので、大きな変化は感じませんでしたが、少しテンションは高かったように思います。半年以上レースが開いたのは初めてでしたので、反応が良くないという感じはありましたね。日経賞の週になって、ようやくメノらしい動きになってきたと感じました

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GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

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