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【新人お披露目対談】松若風馬を国分優作&松山弘平がおもてなし[第3回]

  • 2014年05月21日(水) 18時00分
新人の松若騎手をゲストに迎えての対談第3回

新人の松若騎手をゲストに迎えての対談第3回。今回は松若騎手のデビュー戦と初勝利のレースを振り返っていただきます。さらに、松若騎手の「身長」のメリットについて、国分優騎手と松山騎手が熱く(?)語ります!


(取材・文/大薮喬介)

■デビュー戦はレースが終わるまでアッという間でした

――競馬学校を卒業して、3月1日の阪神8Rでデビュー(4着)したわけですが、振り返ってみていかがですか?

松若 ゲート裏でめちゃくちゃ緊張していたら、浜中さんに「力を抜け」って声をかけていただいたんです。もうそこからはレースが終わるまでアッという間でした。内容はしっかり覚えているんですけど(苦笑)。

――松山騎手のデビュー戦はどうでした?

松山 めっちゃ緊張しましたよ。松若くんと同じで、本当にアッという間で。

――その日に2勝しましたよね。正直、“俺持ってるわ〜”って思いませんでした?

松山 思いました(笑)。
松山弘平

松山「(“俺持ってるわ〜”って)思いました(笑)」


松若 すごい! 2勝もしたんですか!?

――福永騎手以来のデビュー日に2勝ですもんね。

松山 いい馬に乗せていただいていたので。確かその日は4鞍騎乗して5、4、3、4番人気だったと思います。成績は1、8、3、1着で。

松若 すごいなぁ。

――国分騎手はデビュー戦のことを覚えていますか?

優作 もちろん、覚えていますよ。自厩舎(国枝厩舎)の馬を用意していただいて。でも、ついていくのが精一杯でした(16頭中14着)。

――国分騎手は24戦目で初勝利だったんですよね。松若騎手は初日が1鞍で、2日目の小倉2Rで初勝利。勝利インタビューで、アナウンサーの方が持っているマイクを何度も持とうとしていましたよね(笑)。

松若 どうしたらいいかわからなくて(苦笑)。いろいろな方から、「どんだけ、マイク持ちたいんだよ!」って言われました。

松山 初勝利のインタビューって、テンパるよね。僕も確か手袋をしたまま、インタビューを受けたような(苦笑)。

――初勝利のレースを振り返ってみていかがでしたか?

松若 2コーナーで回りきれなくて…。横にいたローゼロッセに騎乗していた菱田先輩に迷惑をかけてしまいました。

――レース後、何か言われました?

松若 すぐに謝りにいったんですけど、「最初やからしょうがないけど、気をつけなアカンぞ」と、おっしゃってくださって。初勝利を挙げられたのはうれしかったのですが、そこは反省しています。

――レースを見ると、ムチの使い方がダイナミックですよね。大きく振り上げて。

松若 振り上げすぎるとダメなんです。最近は、気をつけるようにしています。

松山 今何勝しているの?

松若 2勝させていただきました(4月16日現在)。でも、そのあと2着が多いので、まだまだです。

松山 僕も初日に2勝したけど、3勝目をあげるのにそれから1か月くらいかかったなぁ。

――実際のレースと、競馬学校時代の模擬レースはやはり違いますか?

松若 全然違いました。

優作 頭数が違うからね。

松若 はい。ちょっとした動きが、周囲に迷惑をかけてしまうので。模擬レースなら、馬と馬の間隔が開いているので大丈夫なんですけど。実際のレースは、自分のポジションをきっちり守ることが大切だと、改めて思いました。
松若風馬

松若「実際のレースは、自分のポジションをきっちり守ることが大切だと、改めて思いました」


――そういえば、最近はヘルメットにカメラをつけて模擬レースをするんですね。その動画を観たんですけど、パチッ、パチって顔に砂が当たる音がして、すごく痛そうだなと。

優作 あれは本当に痛いです。

松山 乾いているほうが痛いんですよ。

優作 雨の日の芝は、かたまりが飛んできますからね。土団子を至近距離でおもいっきり投げられたような衝撃です。

松山 だいたい肩とか太ももに当たるんだよね。松若くんはもう経験した?

松若 いや、まだです。めっちゃ痛そうですね…。

松山 いきなりくるから、対処のしようがないんだよ。蹄鉄が飛んでくると、もっと怖いし。

松若 経験あるんですか!?

松山 当たってはいないよ。でも、「来たっ!」と思ったら、横をすり抜けて。

優作 横山(典弘)さんが、顔面に当たったことがあるらしいよ。ゴーグルが割れて、血だらけになったって。そのまま完走はしたんだけど、落ちなかっただけでもよかったって言っていたらしい。

松山 松若くんは、背が低いから当たりにくいんじゃない?

松若 えっ!?

松山 俺と優作は背が高いから、面積が大きい分、当たる可能性が高いでしょ。

松若 確かにそうかもしれないですけど(苦笑)。

優作 今何センチ?

松若 151センチです。

松山 競馬学校に入学したときは、みんな同じくらいだった?

松若 僕よりは高かったですけど、どんどん離されていきましたね。

松山 大きくなりたいって思うことある?

松若 はい。もう少し大きくなりたいです。

――入学前に骨密度検査をするんですよね。何て言われました?

松若 154センチまでは伸びるかもしれないって言われました。

優作 そうなんだ。でも、俺も入学した頃は150センチで、もう伸びないって言われたけど、今はこんなんだからね。

松若 ええっ! 国分先輩はそんなに小さかったんですか?

松山 優作は大きくなったよね。今何センチ?

優作 167センチ。最近も厩務員さんに「お前、デカくなったな」って言われたよ(笑)。
国分優作

優作「最近も厩務員さんに『お前、デカくなったな』って言われたよ(笑)」


【次回のキシュトーークは?】
新人の松若騎手をゲストに迎えての対談最終回。松若騎手のお父様や弟さんのお話や松山&優作騎手から見た松若騎手の騎乗時の印象、そして自分たちの経験から競馬に関するアドバイスを送ります!

元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!

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