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“ダイエッター・太”我慢と発散の日々を赤裸々告白

  • 2014年07月01日(火) 18時00分
小牧太

日々のダイエットから恒例の(?)泥酔エピソードまで盛りだくさん


数多くの騎乗をこなしつつ、園田の交流戦に乗りに行ったりイベントに出席したりと、精力的に活動している最近の小牧騎手。今回は、吉田勝彦アナウンサーのギネス認定証授与式に駆けつけたお話と、日々のダイエットから恒例の(?)泥酔エピソードまで、盛りだくさんでお届けします!
(取材・文/不破由妃子)


ワインバーから寿司屋、シメはラーメン屋!?

──ここで「一から体を鍛え直す」と宣言してから、「ダイエットの成果はいかがですか?」という質問が毎回届きます。

小牧 ダイエットねぇ、体自体は筋肉が付き始めて変わってきたんやけど、逆にちょっと体重が落ちづらくなったわ。先週、あまりにも体重が落ちへんから、今週からまたひとつ課題を増やそうと思って。なんとこの僕が、木、金とアルコールを抜こうかと。

──それは一大事!

小牧 木、金だけやで(笑)。なにかを変えていかんことには、毎週毎週しんどいからね。僕ね、よう考えたら家で飲み過ぎてる(笑)。昨日も飲み過ぎた…。昨日はワインバーで、嫁さんと鮫島良太一家と一緒やったんやけどね。

──そういえば、鮫島さんとよくご飯に行ってますよね?

小牧 良太は小さい頃から知ってるからね。佐賀競馬に鮫島厩舎があって、交流レースのときは曾和厩舎の馬がそこにお世話になってん。良太はまだ小さくて、いつも厩舎の周りをちょろちょっとしとったわ。もちろん、オヤジさん(鮫島克也騎手)との関係もあって、昔からかわいがってる。ようご飯も連れて行ってるよ。ただ、良太はほとんど酒を飲まんから、昨日もひとりでボトルを1本飲んでしまった(笑)。

──で、早々に記憶がなくなるのが、最近の小牧さん…。

小牧 昨日もどうやって帰ったのか…(苦笑)。そういえばこの前、仲良くしている新聞記者さんとかと先斗町でご飯を食べたんやけど、そのときも酔っ払って大変やったらしい(笑)。3軒目にね、「もう1軒、ワインバー行こうか」っていうことになったんやけど、何度も行ってるお店なのに、どうしても覚えられへんねん。で、豊くんに電話して聞いてね。結局、豊くんも合流して、ちょっと喋ったのは覚えてるんやけど、その後、ぷっつりと記憶がない(笑)。

──後日、自分の醜態を聞かされるパターンですね。

小牧 そう(笑)。ワインバーを出たところで豊くんたちとは別れたらしいんやけど、今度は僕が「寿司を食べよう」って言い出して。店の大将に「一番おいしいマグロをドーンと並べてくれ」って言ったらしいんやわ。で、並べてくれたはいいんやけど、2、3個つまんだら、金も払わんと消えたらしい。

──え? 小牧さんが?

小牧 そう、僕が(笑)。外に出て行ってしまったんやって。で、その後、無事に合流したと思ったら、次にラーメンを食おうって言い出したらしくて。僕がね(笑)。みんな腹一杯で食えんのに、僕ひとりでモリモリ食べてたんやって。さすがにみんな「大丈夫かなぁ」って思ったらしく、無理やりタクシーに乗せたって言うとったわ。まったく覚えてない…。

──日曜日の夜は、みなさんけっこう食べるって聞きますが、それにしてもすごい食欲ですね。

小牧 我慢してるからねぇ。完全にストレスやね。おまけに記憶がないもんやから、制御が利かなくなってる。怖いね。だから、体重が落ちない落ちないて言うても、実際、ようけ食べてんねん(笑)。

小牧太

体重が落ちない落ちないて言うても、実際、ようけ食べてんねん(笑)

──ダメですねぇ、小牧さん。でも、体は確実に変わってきてるんですよね?

小牧 うん。腹筋が付いたからか、お腹が出なくなりました。少し前までは、食べたらプクーっと膨らんどったけど。でも、もうちょっと頑張らなアカンね。木、金と2日くらいなら酒も抜けるやろ。なんせタバコを止められたくらいやからね。

──これまでは一切、休肝日はなかったんですか?

小牧 ないね。ほぼ365日、飲んでたね。

──それもまたタフですねぇ。そういえば、6月は園田の交流に行かれたり、精力的に動いてらっしゃいましたね。交流とは別の日に行われた吉田勝彦アナウンサーのギネス認定(レーストラックアナウンサーとしてのキャリア世界一)のイベントにも飛び入り参加されて。それにしても、キャリア58年と256日、計8万7000レース以上を実況されているとは、本当にすごい記録です。

小牧 ホンマやね。吉田さん独特のしゃべりでね。僕ね、シルバーブリットっていう馬で重賞を初めて勝ったんやけど、道中は5馬身くらいぶっち切って逃げて、直線でバッタバタになりながらも貯金で勝つ馬でね。始めて重賞を勝ったときの吉田さんの実況が、直線の真ん中くらいで「小牧は必死だッ!」って(笑)。そんな実況、中央じゃありえへんでしょ。あの人の実況はホンマにおもしろい。

──でも、わざわざ駆けつけるなんて、小牧さん、やさしいですね。

小牧 デビュー前から知ってるわけやし、お世話になったからね。そういえば、11日に交流で行ったとき、吉田さんに僕の本を渡して、新聞のコラム用に写真を撮らせてもらったんです。そうしたら、後ろで若いジョッキーがクスクス笑っていて、何かと思ったら、「太さん、まだその携帯(ガラケー)使ってるんですか!?」って。ケタケタ笑っとったわ(笑)。

──確かにもはや貴重です(笑)。ちなみに、ガラケーを卒業するご予定は…。

小牧 ない!

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【次回の太論は!?】
「先週は下手に乗ってしまった。話にならんかった。なかでも一番ダメだったレースは…」。つねに自分の失敗を真っ直ぐに受け止め、誠実にレースを回顧してくれる小牧騎手。次回は、5月後半から6月中旬のレースを対象に、ベストレース、ワーストレースを振り返ります。はたして、「一番ダメだったレース」とは!?
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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