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ダンスパートナー産駒キーフォーサクセスが札幌でデビュー!

  • 2014年09月01日(月) 18時00分
【栗東】
◆サウンドクラフト(牡、父Getaway、母Persian Heroine、栗東・吉田直弘厩舎)
デビュー馬


 入厩してから、かなり時間をかけて追い切り本数をこなしているが、もっと早い時期にデビューできるまでの仕上がりにはあった。しかし、デビュー戦に騎乗予定の武豊騎手が骨折により戦線離脱。ジョッキーの復帰を待つ形で、9月7日(日)小倉芝1800mでのデビュー戦を迎える。
 これまで、中間の併せ馬では坂路にせよ、CWにせよ、ほとんどが遅れ。少し前向きさに欠ける部分があるように思えたが、8月24日のCWでの併せ馬で初めて先着。これが刺激になったのか、8月30日の坂路では、単走だったが、4F53.9秒、1F12.3秒と速い時計をマーク。デビュー戦がスライドしたことは、馬にとってもプラス材料ではないだろうか。

◆カフジペガサス(牡、父ダンスインザダーク、母シータ、栗東・中竹和也厩舎)
 近親に2012年小倉記念を優勝したエクスペディション(父ステイゴールド)がいる血統で、本馬は2013年北海道セレクションセール1歳にて、800万円で落札されている。
 函館競馬場でゲート試験に合格し、そのまま在厩して調整。函館競馬場から札幌競馬場への移動もこなしているが、至って順調。1週前追い切りは札幌芝で新馬タマモクラリティーとの併せ馬。ほぼ同入の形だったが、一杯に追う相手に対して、こちらは馬なり。しかも相手は先週の新馬戦でデビュー勝ち。そのあたりからも、本馬の能力の高さは推測できるだろう。9月6日(土)札幌芝1500mを田中博康騎手でデビューする予定となっている。

◆サクラティンクル(牝、父ステイゴールド、母サクラキャンドル、栗東・須貝尚介厩舎)
デビュー馬


 母は1995年エリザベス女王杯など、重賞で3勝。おじには1995年天皇賞秋を制したサクラチトセオー(父トニービン)がいる、大舞台に強い血統。本馬は7月12日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ入厩している。
 追い切りは坂路が中心だが、早い段階から、新馬としては水準以上の4F時計をマーク。新馬同士の併せ馬になると、先着が当たり前というような状況になったこともあり、8月20日は古馬ビームライフルとの併せ馬。一杯になる相手を軽く追う程度で2馬身先着。デビュー戦が予定されている、9月6日(土)新潟芝1800mの舞台でも、鋭い切れ味を見せてくれるのではないだろうか。

◆モアニケアラ(牝、父マンハッタンカフェ、母ツーオブハート、栗東・松永幹夫厩舎)
 近親にダートで2勝、芝で3勝を挙げたコンティネント(父アドマイヤベガ)がいる血統で、本馬は2013年セレクトセール1歳にて、1100万円で落札されている。
 函館競馬場でゲート試験に合格し、その後は一旦放牧。当時の松永幹夫調教師のコメントは「まだまだ。成長を促す意味でも放牧に出します」というものだったが、先週の取材では「かなり良くなっていますね」とのこと。8月27日は札幌ダートで、レースでも騎乗予定の池添謙一騎手が跨っての追い切り。時計は平凡だったが、併せ馬は一杯に追う相手に対して楽な手応えで同入している。9月6日(土)札幌芝1500mでデビューする予定。

【美浦】
◆ダイワコンプリート(牡、父ダイワメジャー、母ラスリングカプス、美浦・上原博之厩舎)
 半姉にスプリンターズSを含め、スピードを武器に重賞4勝と活躍したアストンマーチャンがいる。8月28日には北村宏司騎手を背にウッドチップコースで追われ、雨を含んだ重たい馬場の中、時計以上にパワフルな走りを見せた。「馬場が悪くて全体の時計は速くないけど、しっかりと動けていた。十分に乗り込んできたし、走れる態勢は整っている。500キロほどの大型馬で初戦からというタイプではないかもしれなけど、筋肉量が豊富でスピードとパワーを持ち合わせているタイプ。当然、血統的にも期待しています」と上原博之調教師。9月7日、新潟の芝1400mを北村宏司騎手で予定している。

◆マテンロウプリマ(牝、父ゼンノロブロイ、母リアリーハッピー、美浦・田村康仁厩舎)
 半姉に関屋記念3着のサトノフローラ、半兄に現役の障害馬として活躍中のネオレボルーションや現1勝のワープドライブがいる。ここ2週はウッドチップコースで追われ、5F67秒台、5F66秒台と時計的にも水準以上の動きを見せた。「ゲート試験を受けてから牧場で乗り込んできた。もともと良さそうな感だったけど、いい動きを見せている。420キロ前後の小柄な牝馬だし、どちらかと言えばスピードタイプ。能力はありそうだし、血統的にも初戦から楽しみ」と町田調教助手。9月7日、新潟の芝1400mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆レッドルモンド(牡、父ゼンノロブロイ、母カロンセギュール、美浦・藤沢和雄厩舎)
 2013年のセレクトセール(1歳)において4200万円で取引された。米国産馬の母はダートで2勝している。特に目立つ時計こそ出していないが、入厩後は坂路でコンスタントに追い切りを重ねてきた。「まだ馬が子供だけど、いいところはありそう。馬っぷりもいいし、うまく緩急がつくようになってくれば楽しみ」と津曲調教助手。9月6日、新潟の芝1800mを柴田善臣騎手で予定している。

◆キーフォーサクセス(牡、父キングカメハメハ、母ダンスパートナー、美浦・田中剛厩舎)
 サンデーサイレンス産駒の母はオークス、エリザベス女王杯の勝ち馬。半兄に重賞2勝(中山金杯、中山記念)のフェデラリスト、叔父に菊花賞馬のダンスインザダーク、叔母に桜花賞馬のダンスインザムードがいる。8月27日には村田一誠騎手を背に札幌の本馬場(芝)で追われ、上々の動きを見せた。「ゲート試験に合格してから少し疲れが出たので立て直した。この血統は基本的に奥手だけど、少しずつ体力をつけてきている。じっくりと乗り込んできたし、ひと追い毎に良くなっています」と田中剛調教師。9月7日、札幌の芝1500mを村田一誠騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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