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【騎手密着(11)】今週末が最終騎乗!エスポジート騎手独占インタビュー

  • 2014年09月22日(月) 18時00分
馬ラエティBOX

▲滞在中ずっと愛用していた「Mario」の名前入り国枝厩舎特製シャツを着て


戻って来られるよう、最大限の努力をします


 みなさん、こんにちは。7月14日から始まったこの密着コラムも、今回が最後(次週、番外編を予定!)。そこで今回は、エスポジート騎手にこれまでの約2か月半を振り返ってもらいながらインタビューをしてみました。

『日本での競馬も残すところあと1週間。今の心境は?』

エスポ:正直なことを言えば、まず一番はもうすぐ家族に会えるということが嬉しい。ただ、来日してからこれまでの間、多くの人に出会って仲良くなって、多くの友達ができて、その誰もが僕にとって特別な人たちになっている。その人たちと離れないといけないということも、家族に会える喜びと同じぐらい寂しいこと。嬉しいし寂しいという複雑な心境だね。

 もし、僕の家族も一緒に日本で生活することができて、僕が日本の競馬に短期間ではなく年間を通じて乗ることができるなら、明日からでも日本で生活していける、それぐらい日本のことが好きになったよ。友達ではなく家族や兄弟と思えるような仲間ができたことがなにより嬉しい。だから、何回も言うけど、寂しい気持ちも大きいんだよ。

『来日当初の自分と、今の自分を比較するとどんな変化が?』

エスポ:すごく変わったと思う。大きい小さいはあるけれど、すべてが変わったかもしれないね。大きく変わったところは、来日当初はイタリアでの乗り方のままで日本の競馬に臨んだり、感情的になって行動していたところがあったけれど、イタリアと違って日本では馬を真っ直ぐに走らせることが求められるし、感情的になって競馬に臨んでいるジョッキーが少ない。多くの国で競馬に乗ってきたけれど、日本のジョッキーほどお互いを尊重して競馬をしている国はないと僕は思う。

 そしてなによりも、多くの日本人ジョッキーが大事だと考えていることは“セーフティー”かつ“クリーン”に競馬をするということ。これは誤解しないでほしいけれど、セーフティーかつクリーンというと、無理をしない、もしくは厳しい競馬をしない、と捉える人がいるかもしれないけが、そうではなくて、僕たちは命を懸けて競馬をしていて、自分のミスで自分が怪我をするだけならまだしも、僕のミスや不注意で誰かの騎手生命、もしくは本当に生命を脅かす可能性がある。それはつまり、僕は周りの騎手の命も預かっているということ。

 だから、まず尊重されるべきはセーフティーかつクリーン。この考え方はとても見習えたね。日本のジョッキーの多くがお互いを尊重しているからこそ、来日当初の僕のように、怒って感情的になるということが、今は間違っていたと感じることができている。それぞれの国でそれぞれの競馬や考え方があるけれど、日本で学んで変わったことはセーフティーかつクリーン、そして感情的にならないということかな。

馬ラエティBOX

▲美浦トレセンでの調教、通訳の安藤さんと打ち合わせ


『日本の競馬ファンについて。このコラムはとても反響が大きく、たくさんの質問や応援メッセージが寄せらたそうですが、どう思いますか?』

エスポ:日本のファンの声は温かなものが多くて、より日本のことが好きになったのは、その声や存在がとても近くに感じることができたから。先週の競馬で

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