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レインダンス産駒レーゲンヴァルトが藤岡康太騎手でデビュー!

  • 2014年10月20日(月) 18時00分


【栗東】
◆レーゲンヴァルト(牡、父ジャングルポケット、母レインダンス、栗東・宮徹厩舎)
 母レインダンスは宮徹厩舎で管理され、牝馬三冠レースに出走。秋華賞ではダイワスカーレットの2着、この時はウオッカ(3着)に先着している。本馬はその初仔になる。
 調教は坂路とCWを併用して、追い切り本数は十分。10月9日にCWで先週デビューしたヘイムダルとの併せ馬では、6F80.4秒をマーク。翌週にあたる10月16日にも同じくCWで併せ馬。1600万下のマイネルアイザックと併せたので、手応え見劣っての同入だったが、6F79.6秒は優秀な時計。2週続けて、これだけ速い時計をマークできるのは、能力の証だろう。デビュー戦は10月26日(日)京都芝2000mを藤岡康太騎手で予定している。

◆ストーンウェア(牡、父Birdstone、母Antique Auction、栗東・吉田直弘厩舎)
デビュー馬

 半兄にダートで4勝を挙げたドリーミーペガサス(父Fusaichi Pegasus)がおり、近親には4連勝で京成杯AHを制したエクセラントカーヴ(父ダイワメジャー)がいる血統。
 本馬は9月24日のゲート試験に合格後、9月27日の坂路では、4F54.6秒、1F11.9秒をマーク。その後のCWでの追い切り時計は目立っていないが、高島調教助手は「この馬は走りますよ」と笑顔でコメント。10月13日の坂路も1F12.2秒。終いの切れ味は相当なものを持っているのかも知れない。10月25日(土)京都芝1600mを北村友一騎手でデビューする予定となっている。

 なお、10月26日(日)京都芝2000mには、半姉にディアデラノビア(父サンデーサイレンス)がいる、レレオーネがデビューする予定。鞍上は北村友一騎手。

◆ウインガニオン(牡、父ステイゴールド、母チャンネルワン、栗東・西園正都舎)
デビュー馬

 全兄のシルクメビウスは2010年東海Sなどダート重賞で3勝を挙げているが、本馬については「芝適性を感じさせるスピードある動きを見せている」と西園正都調教師。
 入厩後すぐにゲート試験に合格し、週1本のペースでCW追い切りを消化。10月2日、10月10日と併せた2歳新馬に先着したので、10月16日の追い切りでは大きく追走して遅れてしまったが、6F82.6秒、1F12.2秒をマーク。この時間帯の追い切りでは、少し時計を要する印象があっただけに、高い評価ができる時計であり、追い切り内容ではないだろうか。デビュー戦は10月26日(日)京都芝2000mを柴田大知騎手で予定している。

◆ラディカル(牡、父ブライアンズタイム、母コンプリカーター、栗東・大久保龍志厩舎)
デビュー馬

 当コラム、6月30日更新分で情報をお伝えしていたが、馬の成長を促す意味でデビューを延期。一旦放牧に出されて、9月に再入厩する形となった。
 10月10日の坂路では、レースでも騎乗予定の福永祐一騎手が跨って、1600万下ミッキースマホを追走する併せ馬。ゴールでは半馬身ほど先着して、4F55.3秒、1F12.5秒をマーク。他の追い切りでも、スマートレイアーやエイシンゴージャスなど、同厩舎のオープン馬の胸を借りて、併せ馬を消化している。10月26日(日)京都芝2000mでデビュー予定。

【美浦】
◆アグスタ(牡、父ゼンノロブロイ、母ソニンク、美浦・田村康仁厩舎)
 2013年のセレクトセール(1歳)において6510万円で取引された。異父兄にアーリントンCやカペラSなど重賞5勝のノーザンリバー、エルムSなど重賞4勝のランフォルセがいる。先週の16日にはウッドチップコースで長めから追われ、新潟2歳S3着のニシノラッシュを相手に併入。雨を含んだ重たい馬場の中、力強い動きを見せた。「まだまだ心身ともに幼いところがあるけど、デビュー前の2歳馬としては一枚上の雰囲気。パワフルさと手先の軽さを兼備しているし、追い切りの動きからも上級の素材だと思う。まずは負担の少ないダートから使っていくけど、しっかりとしてくれば芝にも対応できそう。上が走っている血統的にも先々まで楽しみ」と高木調教助手。10月26日、東京のダート1600mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆アンタラジー(牡、父ディープインパクト、母プリティカリーナ、美浦・萩原清厩舎)
 2012年のセレクトセール(当歳)において1億1550万円で取引された。一族(祖母の半弟)には米2冠馬のBernardiniがいる。育成時代から評判が高く、まずは初戦のレースぶりに注目だ。「まだ体質的に弱いところがあるけど、素晴らしいバネを持っている。いい瞬発力がありそうだし、順調に成長していけば楽しみ」(萩原調教師)とのこと。10月25日、東京の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆サトノクラウン(牡、父Marju、母ジョコンダII、美浦・堀宣行厩舎)
 2013年のセレクトセール(1歳)において6090万円で取引された。父はイギリスのG1・セントジェームズパレスS(芝8F)の勝ち馬。ブルードメアサイアー(母の父)としては桜花賞馬のマルセリーナが出ている。全姉にはイギリスのG1・チェヴァリーパークS(芝6F)を制したライトニングパールがおり、スピード能力に優れた血統背景だ。「いいスピードがありそうな体つきをしているし、ある程度は距離にも融通が利きそう。攻め馬通りに走れば初戦から勝ち負けになると思います」と橋本調教助手。10月25日、東京の芝1800mを福永祐一騎手で予定している。

◆トリノレージョ(牝、父ディープインパクト、母ディーバ、美浦・田中剛厩舎)
 現8歳の半兄に重賞4勝と活躍中のサンカルロがいる。成長を促すために入退厩を繰り返したが、先週の16日には本馬場で上々の動きを見せた。「あの動きなら十分に合格点でしょう。だいぶ良くなってきたし、小柄な牝馬で軽い芝が合いそう。血統的にも楽しみにしています」と田中剛調教師。10月25日、東京の芝1600m(牝馬)を武豊騎手で予定している。

◆フロレットアレー(牝、父ディープインパクト、母ブルーミングアレー、美浦・小島茂之厩舎)
 シンボリクリスエス産駒の母は新馬勝ちを含め、通算4勝。条件戦とはいえ、レインボーダリア、フミノイマージン、ダイワファルコンなどの実力馬を下していた。叔父にトーセンラー、スピルバーグがいる血統背景からも将来性は高い。「小柄な牝馬でビッシリとは攻めていないけど、すごく背中がいい。新馬戦なら能力の高さとセンスの良さでカバーできると思うし、現状の仕上げでどれだけ走れるのか楽しみにしています」と小島茂之調教師。10月25日、東京の芝1600m(牝馬)を三浦皇成騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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