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ワンアンドオンリーが心配だ。ワンアンドオンリーで鉄板だ。菊花賞に仮想の敵はいるか?

  • 2014年10月23日(木) 12時00分


ショウナンパンドラが秋華賞を勝ったその日の夜、宮藤官九郎脚本のテレビドラマ「ごめんね青春」でこんなシーンがあった。

男子高校生がタオルを回すと、すかさず「湘南乃風かよ!」というツッコミが入ったのだ。

あ〜マフラータオルを回す行為はスポーツ観戦やライブ等で世界的に定番化されているけれど、ツッコミとしては湘南乃風が正解なのね。宮藤官九郎が書いてるんだから、間違いない! そう思ったのでした。

その翌日。
ショウナンのオーナーが最後の直線で興奮して、馬主席の机をバンバン叩いて、声援を送ったから、手が腫れてイタいという喜びのエピソードがスポーツ紙に掲載されていた。
それを読んだ自分はついつい、小さくツッコミを入れてしまったのでした。

「湘南乃風だろ!」と。

愛馬を応援するのにマフラータオルをくるくる回す行為はショウナンのオーナーだけに許された特権ではないか? ゆえに(そこは)湘南乃風でしょうと思ったのでした。さすれば手も痛くならなかったのに………。
と手が腫れるほどの声援を送ることこそがカタルシスであり、ダイナミズムであることはわかっているけれど、昨日の今日で湘南乃風と思ってしまったのでした。

そういえば今週の菊花賞にもショウナンラグーンが出走する。
漢字にしたら、湘南乃海(厳密には湘南乃遠浅の海)……。

それはさておき、まずはワンアンドオンリーだ。

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「神戸新聞杯を1人気で1着した馬が菊花賞で1人気になったら1着する」
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ここ数年書いていて、それを書いてもなお、ゴールドシップもエピファネイアも上記を満たし1着した。

京都新聞杯が春に移動し、神戸新聞杯が今の時期に移ったのは2000年。
それ以後、上記条件を満たして、菊花賞を負けた馬は1頭もいない。
だから、神戸新聞杯を1人気で勝利し、イスラボニータが菊花賞を回避を決めた時点で、ワンアンドオンリーの菊花賞1人気はほぼ確定的になり、菊花賞1着はほぼほぼ、だいたい決まったとも言えるわけだ。

だが、しかし。

あ〜今週も「だが、しかし」だ。
でも先週の秋華賞も途中までは上手くいった(あくまでも途中まで、結局ちゃぶ台に手をかけすぎて……アーメン)。
よし、今週も途中まで頑張ろう。

しかし、だが、
鉄板のはずのワンアンドオンリーの心配指数が上がるのはなぜだろう。
先週、ハーツクライ産のヌーヴォレコルトが2着したからかもしれないけれど、京都内回り2000と京都外回り3000は違う。オークスとダービーの関係とは別物に思える。
となると、原因は神戸新聞杯の勝ち方にあるのかもしれない。

以下は、上記の掟を満たしていた馬たち。
神戸新聞杯1人気1着したときの着差と次走の成績が記してある。
ポイントは神戸新聞杯の勝ち方。

13年エピファネイア 0.4 2馬身1/2 →菊花賞1人気1着
12年ゴールドシップ 0.4 2馬身1/2 →菊花賞1人気1着
11年オルフェーヴル 0.4 2馬身1/2 →菊花賞1番人気1着
08年ディープスカイ 0.0 クビ差 →天皇賞秋3番人気3着
05年ディープインパクト 0.4 2馬身1/2 →菊花賞1番人気1着
04年キングカメハメハ 0.2 1馬身1/4 →天皇賞秋目指すも引退
02年シンボリクリスエス 0.4 2馬身1/2 →天皇賞秋3番人気1着

菊花賞を勝った馬は奇しくも神戸新聞杯を0.4差(2馬身1/2)で勝っている。
クビ差、0.2差で勝ったディープスカイとキングカメハメハは目標を天皇賞秋に置いていた。
シンボリクリスエスは0.4差で勝って、天皇賞秋に進んで1着した。菊花賞に出走していても勝っていたかもしれない。

ワンアンドオンリーは神戸新聞杯を0.0 アタマ差で勝利した。
もしかしたら、そこが引っかかっているのかもしれない。

ちなみに01年のエアエミネムも神戸新聞杯を1人気で接戦で勝った馬だった。
01年エアエミネム 0.0 クビ差→菊花賞3人気3着
接戦だったからか菊花賞では3人気どまりだった。

横綱相撲と土俵入りは、当たり前だけどぜんぜん違う。
自分の解釈では、横綱相撲とはガッチリ相手を受け止めて、なおかつ相手を転がしたり、押し切ったりする相撲だ。
一方、土俵入りは相手と相撲を取るのではなく自身のスケールをみなさんに披露するもので、お客様から「よいしょ!」とかけ声をちょーだいする場所でもある。つまり格では圧倒的に土俵入りが上だ。

神戸新聞杯の0.4秒・2馬身ちょっと。
これが横綱相撲と土俵入りの分岐点か? そこに「よいしょ!」の間合いありか?

神戸新聞杯のワンアンドオンリーは強かった。後方からマクッて、真っ向挑んできたサウンズオブアース、トーホウジャッカルをガッチリ受け止めて、寄り切ったような競馬だった。まぎれもなく横綱相撲だった。ただし、土俵入りだったかと問われれば、さあどうでしょう? と言わざるをえない。よいしょ!と声をかける余裕はなかったからだ。

神戸新聞杯の勝ち方だけを見て、次走を決めるのならば、ワンアンドオンリーは天皇賞秋に進んだ方がいいのではないか? とも思える。
とはいえ、ディープスカイもキングカメハメハも菊花賞に出走してないから、本当のところはわからない。
何があろうと、神戸新聞杯を1人気で1着した馬が菊花賞で1人気になると1着するのかもしれない。ただことが1人気なだけに、どうしてもスキを探してしまう。そのスキがクビ差勝ちに潜んでいるのではないか?
そう思うと、必然的にワンアンドオンリーの心配指数は上がっていく。
っていうか、エアエミネムの0.0差(クビ差)を重視してしまうと、より心配という結論に達してしまう。

だが、しかし。
レースは相手関係あってのもので、多少心配事はあっても相手が弱ければ、勝てるはずだ。
エアエミネムが神戸新聞杯を1人気で1着したのに菊花賞で3人気だったのは、ダービー馬ジャングルポケット1人気、ダービー2着馬ダンツフレーム2人気がいたからだ(勝ったのはマンハッタンカフェだった)。
今回のワンアンドオンリーは間違いなく1人気で、エアエミネムとは違う。

さらに、だがしかしだ。
鞍上の横山典がやっぱり脅威だ。

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仮想の敵
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神戸新聞杯のときに自分はワンアンドオンリーの心配事として、横山典のお試し走の可能性をあげた。横山典は目標レースのために試したいことがあれば、たとえ1人気でも試せてしまう騎手と思うからだ(ゆえにそこに付け入るスキがあるのではと思ったのだった)。
実際、神戸新聞杯では後方からのマクリ競馬を試した。
14-13-13-4という位置取り。
まるで、京都の第3角からのスパートを想定しかたのような競馬にも思える。

あのマクリ、そしてあの着差を横山典がどう感じたのかはわからない。
ただそれでも勝ち切った事実はそれなりに重いのではないか。

で、今回は本番。お試しの場ではない。しかも勝ち負けの期待できる馬である。
そこが怖い。
横山典騎手は何をしでかすかわからない怖さ、裏を返せば魅力を併用しているスリリングな騎手だけれど、こと菊花賞に関しては、ほぼすべての騎乗に理由がある騎乗をしている(ように見える)。

長距離レースは短距離とは違いパイロットとしてのプランが反映しやすいレースに思える。
横山典騎手と武豊騎手の菊花賞の位置取りを見比べると、わかりやすい。
武豊騎手が自分の決めた菊花賞騎乗法にこだわるのに対して、横山典騎手は仮想の敵を決め、その敵を負かそうとする騎乗をしているのがはっきりくっきりわかるからだ。

武豊騎手の菊花賞の戦法
13年マジェスティハーツ 2人気 18-18-17-13 13着 差し
11年ショウナンマイティ 8人気 15-16-12-9 8着 差し
10年ローズキングダム  1人気 13-13-10-10 2着 差し
09年リーチザクラウン  1人気 1-1-1-1 5着 逃げ
08年スマートギア    5人気 14-14-13-7 4着 差し
07年ドリームジャーニー 2人気 18-18-15-8 5着 差し
06年アドマイヤメイン  3人気 1-1-1-1 3着 逃げ
05年ディープインパクト 1人気 7-7-7-7 1着 中団
04年ハーツクライ    1人気 15-15-14-10 7着 差し
03年サクラプレジデント 3人気 12-12-16-15 9着 差し
02年ノーリーズン    1人気 落馬
01年ダンツフレーム   2人気 15-15-15-13 5着 差し
00年エアシャカール   2人気 8-9-10-7 1着 中団やや後方
99年アドマイヤベガ   1人気 9-9-9-9 6着 中団やや後方
98年スペシャルウィーク 1人気 10-10-9-8 2着 中団やや後方

絶対的に勝ち負けできそうな馬は中団競馬。
それ以外は差しか逃げ。差しは追い込みといってもいいくらいに後方だ。
一番自信があったのが中団に陣取ったディープインパクトであることがわかる。
っていうか、2000年に入ってからはディープ以外はほぼ差しか逃げ。
人気はあまり関係なし。いい馬にたくさん騎乗しているがゆえに、絶対的に強い馬と、人気はあっても実はそこまで強くない馬の判断が的確に出来てしまい、このような騎乗になっているのかもしれない。

トーセンスターダムをどう操縦するのか、本当のところはわからないけれど、差し追い込み9:逃げ1という想定はできる。これでもし、中団競馬を選択していたら、それは相当自信があるということになるけど…。

横山典騎手の菊花賞
13年ケイアイチョウサン 7人気 9-9-12-13 5着
(ケイアイの競馬に徹した感じだが、前走より攻めていた)
09年ポルカマズルカ牝 15人気 7-9-9-13 17着
(ド人気薄の牝馬で特になし)
08年ノットアローン   6人気 1-1-6-14 18着
(本来は先行馬だけど逃げた。1人気オウケンブルースリは差し)
07年ホクトスルタン   7人気 1-1-1-1 6着
(逃げ。1・2人気馬ロックドゥカンブ、ドリジャニは差しだった)
06年ドリームパスポート 2人気 6-6-6-7 2着
(1人気メイショウサムソンのすぐ後ろ。サムソンを捉えて勝ったと思ったら、ソングオブウインドに出し抜けを喰らわされた)
05年アドマイヤジャパン 6人気 2-2-2-2 2着
(1人気差し系のディープに対して、先行抜け出しで挑んだ)
04年ホオキパウェーブ  4人気 16-15-14-10 2着
(1人気ハーツクライのすぐそばを追走。ハーツには勝ったけれど、先行抜け出しのデルタブルースを捕らえられず)
03年リンカーン     4人気 8-8-12-11 2着
(1人気ネオユニ・Mデムーロと2人気ゼンノロブロイ・ペリエの間。この2頭には先着したが先行抜け出しのザッツザプレンティを捕らえられず)
98年セイウンスカイ 2人気 1-1-1-1 1着(逃げ。1人気スペシャルウィークは差し)

こうして見ると、1人気馬に対して、真逆の戦法か、同一の戦法(マーク)で挑んでいるのがわかる。
武豊のアプローチとは明らかに違う。
問題は今回のワンアンドオンリーが1人気であることだろう。ただし、そこはあまり気にならない。横山典にとっては人気は関係ないように思えるからだ。むしろ、仮想の敵がいるかだろう。もっと踏みこめば、仮想していい実力を持った敵がいるか。その敵を倒した時に騎乗馬に勝利がやって来るか。そこがもっとも重要で重大なところではないのか?

セントライト記念のトゥザワールドの競馬を見て、どう感じたのか?
そこが一番重要で重大な気がする。

トゥザワールドとは3回闘って、2回負けている。
弥生賞 差してハナ差負け(トゥザより後ろに位置)
皐月賞 追い込んで0.1秒負け(トゥザよりずっと後ろに位置)
ダービー 先行して0.4差勝ち(トゥザより前)
ダービーではイスラボニータをマークするような形になったけれど、想定ではイスラボニータとトゥザワールドの両方を視界に入れる競馬をするつもりではなかったか?

今回のトゥザワールドがどのような競馬をするか決めつけられないけれど、ダービーの負け方と川田騎手のビッグウィークの騎乗法を考慮すると、先行競馬をプランニングしているのでは? とは読める。
そんなトゥザワールドの走りに横山典騎手が脅威を感じているとしたら、トゥザワールドを射程圏にいれた競馬をする可能性が生まれる。

実際、今回のメンバーで、実績を加味して、自力勝負に持ち込めるのはトゥザワールドとワンアンドオンリーしかいない(ように思える)。他のメンバーは、なんらかの幸運も欲しいくちだ。
「自力勝負に持ち込める=勝つ」というわけではないけど、騎手が、自力勝負に持ち込めると思っている馬が存在することは重要だ。そういう馬がいて、展開や戦術が生まれるからだ。
もちろん川田や横山典がお手馬にはその力があると思っていることが前提だけど、自分は思っている方向で進めみたい。

だからこうなる。
横山典は1人気だからどうとかではなく、仮想の敵がいるかが大事だ。
その仮想の敵・ドラ1がトゥザワールドではないか?

それは同時にハーツクライ産にも言えるかもしれない。
1人気だから2人気だからではなく、仮想の敵がいるか、いないか。
神戸新聞杯で接戦になったのは1人気だからというより、特にマークすべき馬もいない中でのフリースタイルな走りが原因だったのではないか?

だとすると、横山典&ワンアンドオンリーは菊花賞ではやっぱり怖いコンビだと言わざるをえない。

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希望の展開
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トゥザワールドが2、3番手につけて、進む。
その後方5〜8番手くらいにワンアンドオンリー。

弥生賞 9-10-8-8 2着(トゥザにハナ差負け)
ダービー 3-5-6-5 1着(トゥザに0.4差勝ち)

つまり弥生賞とダービーの中間くらいの位置か。そんな見立て。

あとは二人の駆け引き次第。
トゥザの前にいる逃げ先行馬がヘンテコな動きをする場合もある。大きく引き離して逃げたり、途中から大きく逃げ始めたり、逆に信じられないくらいに折り合いに折り合って、超スローのまま進んでしまったり。
流れに応じて、川田のスパートも変わってくるだろうけど、いずれにせよ、菊花賞を1人気でない馬が勝つパターンに「先行馬の出し抜けスパート、そのまま押し切り」がある。川田自身もビッグウィークで経験済みだ。
それをせずに先行馬が勝つパターンはほとんどない。

その動きに対して、横山典がどう対処するか? もちろんワンアンドオンリーが対応できるかの問題はあるけれど、ここではそれは無視する。

早めに捕らえようとするか?
ギリの叩き合いで捕らえようとするか?

まっとうならワンアンドオンリーかトゥザワールドのどちらかが勝つ、もしくは2着はするはず。

だが、しかし。

菊花賞は長距離レースであり、騎手も考える時間がそれなりに与えられるレースだから、みんなそれなりに工夫をしたりしなかったりする。それゆえか、1・2人気決着、1・3人気決着、2・3人気決着がぜんぜんない。この10年でもオルフェーヴル1人気・ウインバリアシオン2人気・トーセンラー3人気で決まった3年前の1回きりだ。なかなかまっとうな決着はない。

だから、トゥザ=ワンアンドの立ち位置を基軸にして、ややまっとう〜まっとう崩れなんぞを考えるのが正しい取り組みのような気がする。

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菊花賞注目馬
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今年の菊花賞は先行するトゥザワールドを横山典が仮想の敵(もはや仮想ではないけど)と見立てて、レースが進行すると読むことにした。
だから当然、ワンアンドオンリーとトゥザワールドには敬意を表す。
しかし馬券的には「ややまっとう〜まっとう崩れ」を意識して、場合によっては流れ込めそうな先行馬と気づいたら間に合っていそうな追い込み馬を探してみた。

ワンアンドオンリーがなんらかの理由で予定のポジションより後ろで、しかもレースが縦長になって、差して届かずのパターン(先行馬の残り目)とワンアンドオンリーが早めに捕らえに行き、前が崩れて、後方にいた馬が間に合ってしまうパターンを意識した。

サトノアラジン
この馬の魅力はデビュー以来はじめて1・2人気から解放されそうな点だ。
ずっと期待されていて、重賞では賞金加算できない3着に敗れたり、特別レースでも賞金加算できない2着に敗れたりとなかなかにパンチドランクな際(きわ)を歩んで来た。

とはいえ、2走前の1000万特別は絶対に勝たなければいけなかったレースで、そこを1人気で圧勝した。今思えばそこを勝てたのは大きかった。
前走は菊花賞出走のために3着したかったはずだ。しかし、2人気に支持されたもののギリで4着。またしてもパンチドランクな着順だった。結果的に菊花賞に出走できたけれど、ここ2走は背負った重量以上に重たかったはずだ。

はじめての3人気以下。予想7人気。
トライアルで4着に負けたけれど、出走できる幸運。
デビュー以来初めて、背負った重量と同等の感覚で出走できるのではないか?(入るか?アラ・チャン…)

この馬の馬名についてはデビューした頃から書いているけれど、オーナーの特別な思いや期待を感じる。
理由は、オーナーの会社(パチスロ・パチンコメーカー)にとって、アラジンというマシーンは北斗の拳に並ぶ大貢献マシーンのはずだからだ。黎明期に会社躍進のきっかけを作ったという点では、北斗以上かもしれない。アラジンと魔法のランプ? ノンノン? ファンタジックではあるけれど、そんなにスイート&ハニーではありません。期待はもちろんアラジン・チャンス、略してアラ・チャンよ!(とにかく凄いことになるファンキーなシステム。詳細は40歳以上のパチスロ好きに聞いてね)

馬名の意味を咀嚼すると、むしろ人気薄での爆発こそが真骨頂のはず。そういう意味では予想7人気はまだ甘い人気だけれど、はじめての3人気以下だし、ここは小粒でもアラ・チャンに期待してみたい。
池江厩舎の馬だからトゥザワールドやトーセンスターダムとの兼ね合いもあるだろうけれど、この馬の経歴からは,先行〜中団に位置しそうには思える。自分は先行流れ込みに期待していて、中団までならアリと思っているけれど、追い込みだけは勘弁して欲しい。

ショウナンラグーン
もちろん後方からの突っ込みパターンでの期待。
今年の3歳世代は全体的にショウナンに風が吹いているように思える。こういうのは大事にしたいところ。ドクターコパさんのコパノリッキーもコパノリチャードも同世代で、ずっと期待されていた馬だった。ショウナンラグーンがどの程度期待されていた馬かはわからないけれど、大久保洋調教師の最後のクラシックならば、期待はわからないけれど気合は入っているはずだ。

父シンボリクリスエス
大久保洋厩舎
吉田豊騎手
追い込み

この4点セットはときどき穴をあけるサンカルロと同じだ。
しかもこのコンビは気合は入っていても作戦を替えることなく、挑んでくれそうだから、ハマることを待てる。
ハマれば青葉賞を1着できるダービー6着馬なら、ここでも2、3着の期待は持てるのではないか?

タオルを回しながら、湘南乃風かよ! とツッコミをちょーだいしながら観戦するのは競馬場ではちょっぴり恥ずかしいかもしれないけれど、お茶の間で家族にツッコンでいただきながらの観戦なら恥ずかしくない…おっと、書きすぎました。タオルを回しながら応援していいのはオーナーだけの特権でした。

あとはダービー出走馬をヒモに加えればだいたいじゃないか。

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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