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名古屋グランプリ

  • 2014年12月22日(月) 18時00分


◆7歳暮れの重賞初制覇に期待

 11月の浦和記念とともにGI/JpnIの裏路線的なレースとして定着。それを示すかのように過去3年の勝ち馬、ニホンピロアワーズ、エーシンモアオバー、シビルウォーが揃って出走してきた。しかし本命はトウショウフリーク。昨年のこのレースでは、エーシンモアオバーのハナを叩いて大逃げ。控えざるをえなかったそのエーシンモアオバーが5着に沈むなか、トウショウフリークは直線でシビルウォーに交わされはしたものの、3馬身差で2着に粘った。マイペースの逃げか2番手ならチャンスはあるはず。7歳暮れにしての重賞初制覇に期待。

 グランディオーソの前走浦和記念は惜しい競馬だった。うしろから早めに仕掛けてきたトーセンアレスと直線は一騎打ちとなり、そのトーセンアレスにはクビ差で先着したものの、4コーナーで完全に行き場を失ったサミットストーンがゴール前一気に伸びてきてアタマ差交わされた。トーセンアレスとの勝負で、思わぬところから飛んでこられてそれで差し切られたのでは仕方ない。中央最先着が、3着トーセンアレスから3馬身差4着のシビルウォーで、今回も中央勢は似たような相手だけに、前回と同じだけ走れば十分勝負になる。

 ニホンピロアワーズは表路線を使われてはいるが、近走なかなか結果がともわない。とはいえ今年だけでも、東海S、ダイオライト記念と、ダートグレードで2勝。チャンピオンズCは13着だったが、このメンバーに入れば能力上位は間違いない。

 シビルウォーは、昨年のこのレース以来勝ち星がないが、ロングスパートでバテない長く使える脚は、やはりこの距離でこそ生きてくる。

 ソリタリーキングは、地方のダートグレードではいまだ掲示板を外したことがない。とはいえ、ここ2戦のマーキュリーC5着、白山大賞典4着は、ともに勝ち馬からやや離されていた。ここに来て下り坂かという印象は否めない。

 エーシンモアオバーも同様。白山大賞典は連覇したものの、前走浦和記念は早めに脚をなくして9着はちょっと負けすぎ。

◎トウショウフリーク
○グランディオーソ
▲ニホンピロアワーズ
△シビルウォー
△ソリタリーキング
△エーシンモアオバー

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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