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“年男”の太、2015年を戦い抜く心構えを語る!

  • 2015年01月20日(火) 18時00分
小牧太

今回は2014年を振り返りつつ、2015年を戦い抜く心構えを語ってくれました


気持ちを切り替えて臨んだという2014年。「反省点もたくさんあるけど、やればできる」と改めて自信を持った1年でもあったそうです。今回はそんな2014年を振り返りつつ、2015年を戦い抜く心構えを語ってくれました。
(取材・文/不破由妃子)


僕はふた回りも違う奴らと一緒に乗ってるんか…

──仕事でもプライベートでもいいのですが、小牧さんにとって2014年の印象的な出来事はなんですか?

小牧 ん〜、同じリズムできてるからねぇ。特に大きな出来事はなかったわ。これまでと違ったという意味では、遠征にたくさん行かせてもらったことかな。それまでは遠征が嫌いやったから、できるだけ行かんようにしてたのに(笑)。でも、去年はそれがひとつの目標やったからね。中央にきてから、去年ほど関東に行った年はなかったんちゃうかな。

──まさに有言実行でしたね。

小牧 うん。今年もそのスタンスは変えずに、チャンスがあればいつでも行きます。関東に行くと、どうしても騎乗が1鞍とか2鞍になってしまうけど、与えられた馬で精一杯頑張るだけや。前に(遠征時の)頭数が少ないと集中しすぎてしまうという話をしたけど、それはあくまで僕の気持ちの問題やからね。僕がイレ込んだところでアカンときはアカンし、勝つときは勝つ。いい意味で力を抜いて乗っていこうと思ってます。

──2013年は武豊さんのダービー制覇をきっかけに禁煙を敢行されましたが、2014年は影響を受けた人や出来事、あるいは言葉などありましたか?

小牧 影響を受けた人といえば、やっぱり的場(文男)さんかなぁ。対談したときにトレーニング法とか聞いたでしょう。僕が思った以上にやっとったからねぇ。腹筋のトレーニングに力を入れ始めたこともそうやし、いまだに影響を受けています。今年はより一層、自分の体をいじめていこうと思って。

──そういえば、そろそろ腹筋が割れてきたのでは…?

小牧 いや、全然割れん(笑)。なんぼやっても割れんね。ここまできたら体質や。2014年は、大きな出来事がなかったのが逆に良かったんちゃうかな。なにしろケガなかったし。

──2012年、2013年とケガがありましたからね。そういえば、今年は年男ですね。

小牧 そうやねん! この前、新聞記者さんたちと「今年は年男やねん」なんていう話をしていたら、「高倉と川須もひつじ年みたいですよ」っていうから、「そうなんや。ひと回りも違うねんな」って言ったら……

──小牧さん、彼らは20代ですよ(笑)。

小牧 記者さんも「小牧さん、何言ってるんですか! ふた回りですよ」って(笑)。正直、そうなんや…と思って愕然としたわ。僕はふた回りも違う奴らと一緒に乗ってるんかと思ってね。ちょっとショックやった(苦笑)。もちろんね、わかってるんやで。ただ、感覚的にひと回りくらいに思ってたから。

──次回からは、その高倉くんと川須くんを従えての太論・特別企画です。小牧さん念願の食レポ! 動画を録りますから、ちゃんと美味しそうに食べてくださいね!

小牧 楽しみやね〜。グルメ番組はよう観るんやけど、やっぱり上手な食べ方ってあるねんな。美味しそうに食べる芸人さんとかを見ながら、いつも感心してんねん。

──密かに研究されてるんですね。

小牧 やっぱりムニャムニャ食うとったらアカンね。パクッと一口で食べて、スッと飲み込む。食レポにも極意があんねんな(笑)。

──楽しみにしています! それでは、最後にユーザーからの質問をひとつ。「武豊さんがご自身のコラムにおいて、ムチの使用制限とその罰則について取り上げていました。改めて、小牧さんはこの問題についてどうお考えでしょうか?」という質問です。ムチの使用法での制裁が爆発的に増えたことについて、苦言を呈したものでしたね。イギリスでは7回まで、フランスでは8回までだそうですが、一昨年末からその流れを日本でも取り入れることにしたとか(現状、明文化されている日本のルールは10回まで)。

小牧 勝ち負けの場面では考慮してもいいんじゃないかっていうね。まぁムチの使い方は癖によるところが大きいからねぇ。だから逆に、僕は一度も制裁を取られたことがないですもん。戒告もないんちゃうかな。僕は続けて叩かんからね。それも癖といえば癖なわけで。

──厳しくなったことはやはり感じますか?

小牧 もちろん感じるよ。人によっては、一日に何度も…なんていうこともあるからね。なんせ癖やから直すのはなかなか難しいし、直そう直そうとすると、そっちにばかり意識がいってしまうからね。気を付けるしかないんやけど、難しい問題やなぁ。

小牧太

直そうとすると、そっちにばかり意識がいってしまうからね。気を付けるしかないんやけど難しい問題やなぁ



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小牧騎手が念願だった食レポに初挑戦! 川須騎手と高倉騎手とともに、グルメな小牧騎手が絶賛する大阪の鶏料理のお店に繰り出します。プロ顔負けの(?)食レポはもちろん、年男3人組の爆笑トークもお楽しみに!
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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