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思い出に残る大宴会in京都

  • 2015年02月07日(土) 12時00分


 このところ“イベント”続きの私。5日はNARグランプリ2014の表彰式&パーティ、6日はそのだ・ひめじ競馬の吉田勝彦アナウンサースペシャルトークショー、9日はばんえい十勝in船橋2015の場立ち予想会と、バラエティに富んだ催しの司会役に奮闘しています。

 一方、プライベートでも、それらのイベントの打ち上げや、昔の仕事仲間を久々に集めての飲み会などが相次いで、ここ1カ月ほどは近来まれに見ると言ってもいいくらい、大忙しの状態です。

 その中で、今月1日には、OBC(ラジオ大阪)+KBS京都+テレビ東京の競馬アナウンサー有志による大宴会を京都で開催。私は増田和也アナと1月に司会を始めたばかりの鷲見玲奈アナを引き連れて参戦(?)しました。

 当日は、まさに飲めや歌えの大騒ぎ。京都競馬終了後の夕方6時頃に始まり、計3軒をハシゴして翌朝5時前にお開きという、天皇賞・春+ステイヤーズS+中山大障害に匹敵するほど(?)の超長距離戦になりましたが、なんとか無事に完走できました(まともな人間に戻るまでには少々時間を要しましたが)。

 実は、この宴会の1次会と2次会は、かつてKBS京都の競馬中継でメイン実況をされていた小崎愃(こざきけん)さんの75歳誕生日+放送生活50周年記念の会を兼ねたもの。小崎さんの実況は40年以上前から聴いていましたし、私がテレビ東京で喋り始めた後も東西レースのネット中継で“声の相互乗り入れ”はしていたのですが、こういう宴席でご一緒するのは初めてでした。

 今回、小崎さんにお目にかかって、1つスッキリしたことがあります。以前このコラムに、吉田勝彦アナウンサーが競馬シーンに実況を付けた映画を探している、という話を書きましたよね。何しろ手がかりが少なく、その映画を見つけあぐねていましたが、先月、とあるファンの方から「この作品ではないか?」というお話を頂戴したのです。

 ところが、インターネットの映画配信サイトでその映画を見てみると、吉田さんではなく、小崎さんと思われる実況が聞こえてきました。今回の宴会は、それが本当に小崎さんのものかどうか、ご本人に確認していただくための絶好のチャンス。乾杯の後、早速そのシーンをご覧に入れました。

 題名は「現代やくざ・血桜三兄弟」。昭和43年公開の東映映画で、菅原文太さん、小池朝男さん、渡瀬恒彦さんらが出演しています。「その頃、そんな仕事をした覚えはないなぁ」とおっしゃっていた小崎さんでしたが、実況を耳にしたとたん、「これは私です」と断言。これで私のモヤモヤもスッキリ晴れたという次第です。

 それにしても、20代半ばと思われる小崎さんの実況は、お歳のわりに渋みのある声ながら(失礼!)、リズミカルで、耳に心地よく響いてきます。おかげさまで今回の大宴会は思い出に残るものになりました。

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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