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バリさん、体ふっくらで帰厩

  • 2015年02月26日(木) 18時00分


ウインバリアシオンまだまだ若い!

 春はもうすぐそこ、とはいえ、まだまだ寒いですね。皆さん、いかがお過ごしですか?

 今週末は厩舎の解散や新規開業、新人騎手のデビューと行事が多く、栗東はなにかとバタバタしています。

 出会いと別れは春にはつきものですが、トレセンの場合はそれが春前の2月末から3月はじめにかけてやってくるのが恒例なんです。別れがないと出会いもないですし、まぁそのあたりは前向きにいきたいところです。

 本日26日、さきほどウインバリアシオンが栗東トレセンに帰ってきました。今回は今までの中でもとくにいいかんじで戻ってきたね、と厩舎の皆さんと話していました。全体的にプリッと丸いかんじで、とくにお尻に張りがあって。気合も結構入っているし、まだまだ若いなぁ!と思わせる雰囲気でした。

「このかんじなら、今週末には15-15もできそう。牧場で12、13くらい出していたといいますしね」と調教パートナーの中山助手は目を細めます。

 ウインバリアシオンといえば、いつも裂蹄に悩まされていますが、いまは全然大丈夫そうですね。この馬の場合、体の調子と蹄の調子、両方がよくないとじっくり乗り込めないので。いま、それが出来る状態というのは何よりです。

トレセン密着

ウインバリアシオン


 さきほどの中山助手のコメントにもありましたが、今回は放牧先のノーザンファームしがらきでしっかりコースで調教が出来たというのも大きいです。これまではトレッドミル中心のメニューになることが多かったと聞いていますが、やはりコース調教とトレッドミルでは内臓にかかる負担が違います。

「トレッドミルでも筋肉は使うけれど、心肺は鍛えにくいから。その点、コース調教では筋肉も心肺も鍛えられる。やはり、バリのような瞬発力勝負ではなくグーッとスタミナで勝負するようなタイプの馬はそのような調教を重ねてこそ、レースで力を発揮できるのだと思います」(中山助手)

 たしかに、ここ最近のレースは以前にはみられなかったようなちょっと息切れ感がありましたね。グーッときそうだけど、こないみたいなかんじでした。そのあたりが解消されてくると、以前のような渋太いバリさんが戻ってくるのではないでしょうか。まだ時間もありますし、どう変わっていくのか、見守るのが楽しみです。

 松永昌厩舎におもしろそうな3歳が入ってきました。父はゴールドアリュール、母はマチカネテマリウタ。名前はマルカジャーニーになる見込みです。馬体重は約510キロ。体はまだ緩そうですが、厩舎の話ではセンスがいいそうです。いまはゲート練習の毎日とのこと。顔に大きなサクがあって、すごく目立ちます。性格もそんなにうるさくなさそうですし、素顔でパドックに現れたらすぐにわかると思いますよ!そのときを待っててくださいね。

トレセン密着

マルカジャーニー


 最後にハープスターの話を。

 以前より存在感が増してますね! そこにいるだけで、思わず見てしまう、みたいな。そんなオーラを放っていますよ。

 先日、洗い場につながれたハープさんを見かけたんですが、うわっ、ハープさまがいる! と思わず見てしまうような存在感がありました。以前は、そんなのなかったんですけどね。とにかく、今年のハープさんの「ワ・タ・シがここにいるのよ!」感は確かにすごい!!最近、わがままになってきたと評されていますが、人が誘導してもなかなか前に進まないっていうシーンも何度かみました。さて、この変化が吉とでるのか、凶とでるのか!?ともあれドバイミーティングまであと1ヶ月です。

トレセン密着

ハープスター

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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