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須田鷹雄が推奨!クラシックの秘密兵器&アノ注目馬の真価

  • 2015年03月02日(月) 18時01分
クラシックナビ

▲イチオシのアルバートドック、自己条件から再始動してダービーを目指す!


最短距離でオークスに行きたいタッチングスピーチ


 クラシックも目前にせまっているいま、応援している馬やPOG指名馬が「間に合わないのか!? なんとかならんか!?」とやきもきしているファンは多いはず。そこで今回は、編集部からのご依頼により「クラシックの秘密兵器と注目馬の真価」と題して、原稿をお届けしたい。

 とはいえ、3月に入った時点で未勝利という馬はさすがにもう苦しいだろう。個人的には昨年の赤本でアドマイヤロワをドラ1にしていたので切ない春である。上と同様に「新馬勝ってその後さっぱり」というパターンは想定していたのだが……。

 一方、牝馬イチオシ、というか業界全体のイチオシだったタッチングスピーチはまさに間に合うかどうかの瀬戸際にいる。チューリップ賞が登録頭数18頭なので、除外が出た場合にそこに引っ掛かってしまうかどうか。

 個人的には、桜花賞に出られたとしてもそこを勝ち切るのは難しいかもと思いつつある。オークスの優先出走権を取れれば100点だろう。デビュー2戦の内容を見ると、オークスのほうがチャンスはありそう。仮に除外になっても自己条件には100%出られるようだが、そこを勝ってさらにオークス権利取りのレースを走ることを考えたら、3着・3着でもいいから最短距離でオークスに行きたい。

 牡馬ではアッシュゴールドがいちばん注目される存在。大爆発か大スベリを予想していた人が多いはずで、まさかこんなに微妙なゾーンに入るとは思わなかった。

 きさらぎ賞は強い馬2頭の後ろから行って3着だから、それほど内容は悪くない。徐々に競馬を覚えつつある。毎日杯では連対くらいはキープできるのではないだろうか。現時点で収得賞金が1100万円だから、2着でも春クラシック出走には足りてくる。

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▲きさらぎ賞で3着だったアッシュゴールド(右から2番目)


 ただ、そこから皐月賞に行くと初東上で中2週。ダービーに向かうと一気の距離延長。ガサがなく気性リスクも抱えているこの馬にとってどちらも厄介な課題が立ちはだかる。

 仮に毎日杯3着以下でもまだダービーには含みが残るが、将来を見据えたら無理をせず勇気ある撤退も選択肢ではないだろうか。成長力はある血統だけに、古馬になってからの飛躍に賭ける価値はある。

 2歳時の評判が高く、重賞戦線に顔も出したが撤退……という状況の馬ではグリュイエールにまだ少し未練が残る。昇級後は着順だと9、5、4着だが、能力不足というよりは明らかに気性の問題。育成時の評価は牧場トップクラスだっただけに、まだ開いていない引き出しがあると考える。困難ではあろうが、ダービーになんとか間に合ってほしい。

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▲育成時の評価は牧場トップクラスだったグリュイエール、ここからどんな変化を見せるか


 編集部から本稿の候補として挙げられたうち、まだ先々の楽しみがあるように思うのはレガッタ。デビュー戦ときさらぎ賞は同じコースでもレースの質が違いすぎ、馬が戸惑うのもやむを得なかった。

 出走予定の若葉Sからクラシックロードに乗れるかどうかか当面の課題だが、好走余地ということでは皐月賞よりもダービーのほうが、本馬の経験値という意味で高いかもしれない。そう考えると若葉Sは1着突破で賞金も加算する形が望ましいが、果たして可能かどうか。普通に考えると苦しい状況ではあるのだが、この時期1勝のダービー馬(ディープスカイ)を出している昆厩舎だけに不気味な面はある。

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▲レガッタ、出走予定の若葉Sからクラシックロードに乗れるか


“一番馬”と言われた素質を発揮できるか


 続いて、まだ重賞に出ていないプラス、3月1週目の重賞に登録されていない1勝馬から何頭かピックアップしてみよう。

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