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ハービンジャー産駒、皆さんの取捨は?(須田鷹雄)

  • 2015年03月24日(火) 18時00分


◆産駒の中から効率的に絞込みができる鍵があればよいのだが…

 皆さんに意見を提示するという以前に、自分でもどうしようか悩んでしまうのが、ハービンジャー産駒2年目の取捨だ。

 最近のトレンドだと、昔と違って2世代目が走る傾向にある。ただ、初年度産駒は勝ち上がりは悪くないものの2勝以上馬が3頭しか出ていない状況。微妙といえば微妙である。

 産駒の中から効率的に絞込みができる鍵があればよいのだが、ハービンジャーで良いパターンは、社台グループ生産馬であることと、母の父がサンデーサイレンス系か母の母の父がサンデーサイレンス自身であること。それでは絞り込みになっておらず、そもそもPOGで注目される馬ってそういう馬でしょ、というところだ。

 ただこのうち社台グループ生産馬には徹底的にこだわったほうがいい。現時点で勝ち上がっている29頭のうち社台グループ生産馬は24頭(レイクヴィラファーム含む)。出走済み産駒120頭のうち社台グループとその他の割合は66頭:54頭。繁殖牝馬のレベルが違うと言われそうだが、その違いがそのまま結果に現れるなら、それはそれで有為な傾向でもある。

 また、単なる経験則の話にもなってしまうのだが、社台スタリオンステーション繋養の種牡馬には日高の生産馬も走る種牡馬とそうでもない種牡馬がいて、ネオユニヴァースの初期などは社台グループ産の馬に活躍馬が偏っていた印象がある。

 いま改めて調べてみると、ネオユニヴァース産駒の本賞金上位馬30頭のうち、社台グループ産は19頭。初年度から3世代の7〜9歳世代では上位20頭中15頭で先述したような傾向にあった。

 一方、マンハッタンカフェ産駒は本賞金上位30頭のうち4頭だけ。産駒全体の社台:非社台比率が違うから単純比較はできないが、明らかに傾向は違う。

 ハービンジャーの場合、今年の2歳馬は「2013年当歳セッション組=全体に高かった」「2014年1歳セッション組=全体に安かった」ということもあり、価格で馬のレベルをイメージすることも難しい。今年の取捨にあたってはこういった事情をすべて踏まえた上で行いたい。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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