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モーリスに注目 3連勝で重賞初Vなるか/ダービー卿CT

  • 2015年03月30日(月) 18時00分


 クラレントなどの実績馬が出走するレースだが、注目はモーリスだろう。転厩してからの2戦は桁違いの内容。クラレントやエキストラエンドなどの重賞勝ち馬、前走オープン勝ちで復活気配のクラリティシチーなどを相手にどれだけ戦えるか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■4/5(日) ダービー卿チャレンジT(4歳上・GIII・中山芝1600m)

 モーリス(牡4、美浦・堀宣行厩舎)は転厩で馬が変わった。前々走は圧巻の強さだったが、前走も内を通った馬しか上位に来ていない馬場で最後方から大外一気。あの勝ちっぷりは重賞でもと思わせるもので、ここも大いに期待がかかる。

 クラレント(牡6、栗東・橋口弘次郎厩舎)は重賞6勝とここでの実績は抜けている。ここ2走は大敗しているが、共に太目が残ったところもある。デキとハンデ次第では上位争いが可能。

 エキストラエンド(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)の前走は位置取りが後ろになり過ぎたことが敗因。3走前のマイルCSで5着、前々走の京都金杯で2着と力落ちは感じられず、ここは巻き返しが期待されるところ。

 その他、前走で不振から脱出したクラリティシチー(牡4、美浦・上原博之厩舎)、マイル戦なら大崩れのないシャイニープリンス(牡5、美浦・栗田博憲厩舎)辺りも好走圏内。発走は15時45分。

【データ分析/過去10年】
人気(中山競馬場で行われた過去9回)…1番人気は[1-1-0-7]勝率11.1%、複勝率22.2%と不振。1〜5番人気の人気馬でも[6-3-2-34]複勝率24.4%、複勝回収率62%と成績は良くなく、6〜9番人気が[2-4-3-27]複勝率25.0%、複勝回収率127%、10番人気以上の馬も[1-2-4-54]複勝率11.5%、複勝回収率120%と人気薄の激走が目立つ、波乱の多いレース。

前走場所(中山競馬場で行われた過去9回)…前走が中山競馬場だった馬は[3-7-8-51]複勝回収率169%と好調。その中でも、間隔が中1〜3週と詰めて使ってきた馬は[3-7-5-32]複勝回収率230%の好成績。注意が必要なのは、単勝オッズが1桁台の人気馬は[1-2-0-12]複勝率20.0%、複勝回収率47%とふるわず、単勝オッズが2桁以上の馬が[2-5-5-20]複勝率37.5%、複勝回収率316%と人気薄で来るパターンが多く、その年の2回中山開催を使われて、昇級戦や前走の負け方など何らかの理由で評価されていない馬を買うことが的中へのカギとなる。前年は、2頭しかいなかったこの該当馬がそのまま馬券になっている(14年9番人気2着カオスモス、14年8番人気3着インプロヴァイズ)。

間隔(中山競馬場で行われた過去9回)…前走からの間隔が中5週以上空いている馬は[2-1-0-40]複勝率7.0%、複勝回収率19%と減点材料。特に単勝オッズが10倍以上の馬は[0-0-0-29]複勝率0.0%となっており、ここを叩き台として使う人気薄の馬には厳しいレース。春のマイルGIである安田記念へのステップとして使うのではなく、ここ以前のレースで使ってこのレースを勝ちに来ている馬を狙う方が良い。

◆モーリス
・血統診断/望田潤
 メジロドーベルなどが出るメジロボサツにさかのぼる牝系で、母母メジロモントレーはAJCCなど重賞4勝。父スクリーンヒーローはJC勝ち馬で、2世代の産駒からグァンチャーレ、ミュゼエイリアン、ゴールドアクター、クライスマイルなどを出している。ダイナアクトレスの牝系譲りのスピードも伝えているのが成功の因だろう。本馬もスクリーンヒーロー×カーネギー(凱旋門賞馬)×メジロモントレーという字面は重厚な中距離馬だが

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