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【障害200勝達成】“競馬界のオンリーワン”熊沢重文騎手特別インタビュー(前編)

  • 2015年04月20日(月) 18時01分
熊沢重文騎手

▲史上4人目の快挙を達成した熊沢重文騎手、障害競走への信念を語る


3月28日、中京競馬場第5レースにて障害通算200勝を達成した熊沢重文騎手。障害200勝達成はJRA史上4人目の偉業であり、平地・障害双方での200勝達成は、中央競馬初の快挙となった。現役生活29年目の現在も、平地と障害の両方に乗り続ける稀有な存在。競馬界で異彩を放ち続ける熊沢の、その胸の内を語ってもらった。(取材・文:赤見千尋)


平地と障害を区別して考えたことがない


 デビュー2年目から障害競走に乗り始めた熊沢は、28年の歳月を経て障害200勝を達成した。これまでこの数字を達成したのは、星野忍元騎手(現調教師)・嘉堂信雄元騎手(現調教助手)・田中剛元騎手(現調教師)の3人のみ。

「今まで3人しか達成していない偉大な数字なので、意識はしていましたけど漠然とした感じでした。ここまでよく続いたなと思います。こういう仕事なので、いつケガして乗れなくなるかわかならいですし」

 その区切りの200勝を達成したパートナーは、ステイゴールド産駒のスマートリバティー。熊沢の騎手人生を代表する一頭、ステイゴールド産駒での達成には深い縁を感じる。

「ステイゴールドの仔で達成できたというのがね、やっぱり縁があるんですね。ステイには現役時代かなり悩まされましたけど、本当にすごい馬でした。種牡馬になってからも抜けて強い馬を出しましたからね。ステイ自身も相当気持ちが強い馬でしたけど、子供たちにもそういう部分はありますよ。スマートリバティーは元気がいいし、気持ちの強さを持っている馬。調教で乗った感覚よりレースの時の方が大きく感じるし、まだまだ奥がありそうです」

熊沢重文騎手

熊沢重文騎手

 熊沢はこれまで、平地で3つのGI勝利(1988年オークス/コスモドリーム・1991年有馬記念/ダイユウサク・2005年阪神JF/テイエムプリキュア)を挙げてきた。その上で障害競走にも乗り続けるというのは、現在の競馬界では稀な存在である。

「平地と障害を乗り続けることに関しては、あんまり気にしてないんです(笑)。ただ乗れるところは全部乗りたいだけで、平地とか障害とかって区別して考えたことがないですね。1レースは1レース、1つでも多く乗れる機会があるならば、障害レースが入っていてもいいのかなと」

 長年平地と障害を乗り続け、どちらも結果を出して来た。その成果が、史上初の平地・障害両グランプリ制覇(1991年有馬記念/ダイユウサク・2012年中山大障害/マーベラスカイザー)という快挙として実ったのではないだろうか。(→熊沢騎手が語ったダイユウサクとの秘話はこちらから)

熊沢重文騎手

▲マーベラスカイザーで中山大障害を勝利、念願だった平地障害両グランプリ制覇


「いい馬に出会えたというのが一番です。僕は運のいい男なんでしょうね。唯一の存在という風に言ってもらいますけど、それだけみんながやりたがらないこと、近寄らないところなので。平地と両方が難しいのは、障害はどうしてもケガが付いて回るから。みんな平地に乗れれば障害からは遠ざかって行くんです。何か月も入院するような大ケガをすると、気持ちが折れちゃうんでしょうね

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