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　蓋を開けてみるとレッツゴードンキの圧勝に終わった今年の桜花賞。同馬が2冠目に挑む。それを桜花賞の上位組や上位人気した馬、別路線の有力馬が阻止することができるか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■5/24(日)　オークス(3歳・牝・GI・東京芝2400m)

　レッツゴードンキ(牝3、栗東・梅田智之厩舎)は桜花賞で後続に4馬身差を付けて圧勝。スローで単騎逃げをしたとは言え、正にワンサイドゲームと言える内容だった。札幌2歳Sなどでの実績から距離延長も牝馬同士ではこなせる方と思われ、2冠への期待が高まるところ。

　ルージュバック(牝3、美浦・大竹正博厩舎)は桜花賞で人気を裏切る形になったが、距離が短くデキもいまいちだった。今回は回復して人気も前走よりは落としそうなだけに絶好の狙い目となりそうだ。

　クルミナル(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)はスローの瞬発力勝負なら世代でも上位の存在。距離延長も望むところで、ここも上位争いは必至だろう。

　クイーンズリング(牝3、栗東・吉村圭司厩舎)は桜花賞で伸び切れなかったが、ルージュバック同様距離が短かった印象。距離延長は望むところで、タイトル獲得のチャンスは十分。

　シングウィズジョイ(牝3、栗東・友道康夫厩舎)は距離延長となった前走のフローラSでキッチリと結果を出した。体型から距離は正にピッタリで、ここは上位争いが期待される。

　その他、距離が課題も良馬場なら堅実なコンテッサトゥーレ(牝3、栗東・安田隆行厩舎)、気性が課題も能力上位のココロノアイ(牝3、美浦・尾関知人厩舎)、忘れな草賞を勝ったミッキークイーン(牝3、栗東・池江泰寿厩舎)、条件が合いそうなディアマイダーリン(牝3、美浦・菊沢隆徳厩舎)、キャットコイン(牝3、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)、前々走の内容を見直したいアンドリエッテ(牝3、栗東・牧田和弥厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時40分。

【データ分析】
人気(過去10回)…1番人気は[3-2-1-4]勝率30.0%、複勝率60.0%と標準的。1〜5番人気は[9-7-6-28]複勝率44.0%、複勝回収率99%と馬券圏内の約7割を占める。6〜10番人気は[2-1-4-43]複勝率14.0%、複勝回収率87%とふつう程度。11番人気以下が[0-1-0-78]複勝率1.3%、複勝回収率12%と人気薄の台頭は難しく、どちらかというと堅めの決着の多いレース。

前走レース(過去10回)…前走が桜花賞だった馬は[8-6-4-58]と馬券圏内の多くを占める。前走の着順別でみると1〜4着以内に好走した馬は[6-5-4-16]複勝率48.4%、複勝回収率129%と複勝率・複勝回収率ともに高く、5着以下の場合は[2-1-0-42]複勝率6.7%、複勝回収率35%と、桜花賞で能力を発揮した馬が牝馬クラシック2戦目でも強い。前走桜花賞以外のレースを使った馬[3-3-6-91]は前走3着以内の馬が[3-3-5-65]複勝率14.5%、複勝回収率57%、4着以下の馬が[0-0-1-26]複勝率3.7%、複勝回収率10%。ただ前走3着以内の馬でも回収率は高くないので、基本は桜花賞好走組を素直に買っていきたい。

生産牧場(過去5回)…3着以内に入った15頭のうち、なんと13頭が社台系グループ(社台F、ノーザンF、白老F、追分F)の馬[5-4-4-31]となっている。この場合は10番人気以下の人気薄は[0-0-0-16]と評価以上の走りをしてくれるわけではなく、9番人気以内の馬が[5-4-4-15]複勝率46.4%、複勝回収率154%と実力をしっかりと出し切っての結果になっている点に注意。

◆レッツゴードンキ
・陣営コメント/梅田調教師
「前走(桜花賞1着)はジョッキーがうまくこの馬の力を引き出してくれましたね。中間は2400mを意識してテンションを上げないように調整してきました。2週前の段階でほぼできていて、もうやることもないだろうということで、1週前追い切りはジョッキーに乗ってもらいました。坂路でサッと反応を確かめる程度ですが、馬の後ろで折り合って、ハミをかける程度でスッと伸びてくれました。いい状態でレースに向かえそうです」

・一週前調教診断/井内利彰
　新馬以来の2勝目が桜花賞となったが、その追い切り内容は中4週で坂路追い切りが8本。かなりしっかりと乗り込まれての出走がレース結果に繋がったということでよいだろう。そういった意味では、この中間