スマートフォン版へ

【競馬記者座談会・オークス編】「もう一度、ルージュバックを信じてみるか」

  • 2015年05月20日(水) 15時00分
GIドキュメント

▲競馬専門紙「馬サブロー」左から石堂記者、加藤記者、赤見さんを挟んで、竹村記者、安里記者


桜花賞&皐月賞で実施した、競馬専門紙・馬サブローの記者によるレース展望座談会(→記事はこちら)。大好評につき、オークス・ダービー・安田記念でも開催することとなりました。初回はオークス展望。超スローペースだった桜花賞をどう見るか、まさかの9着に沈んだルージュバックは再浮上するのか、大検討します!

(出演メンバー:栗東から竹村浩行記者、安里真一記者、美浦から加藤剛史記者、石堂道生記者、司会:赤見千尋)



桜花賞の結果は全くの参考外!


赤見 石堂記者は今回が初めてのご参加ということで、自己紹介をお願いいたします。

石堂 馬サブローの美浦支局所属で、2、3歳の本紙を担当しています。調教班なので加藤さんの弟子です、と僕が一方的に思ってるだけなんですけど(笑)。

加藤 僕は弟子を取らない主義なので。いや、だけど僕以上に馬を一生懸命見てますよ。馬券も毎レース買ってるし。おかげで女性っけが一切ないのが心配です(笑)。誰かいい人いたらよろしくお願いします。

赤見 そうなんですか(笑)? では早速、オークスから展望していただきたいと思います。

安里 その前にちょっと! 始める前にひとつだけいいですか。前回の座談会が終わって数日後に、ネットで赤見さんの結婚を知ったというね。ま、僕らの付き合いなんてそんなもんかね。

一同 そうそう!!

赤見 ……。

竹村 言ってよ〜。水くさいやんか。そんなおめでたいこと、ちらっとでも言ってくれたらみんなでお祝いできたのに。

加藤 じゃあ、今日は出会いから聞いていきますか。

安里 今回の座談会の半分は、この話題にしようか。

赤見 いやいやいや。怖いですね〜、この方たち(笑)。でも、ありがとうございます。私の話はこの辺で、桜花賞を振り返っていただけますか。ものすごいレースになりましたけれども。

GIドキュメント

▲桜花賞の着順


竹村 歴史的超スローペースで脚を余す馬が続出だったね。瞬発力はある程度把握できたけど、オークスへ向けてはあまり参考にならないかな。

赤見 でも、安里さん竹村さんの読みは当たりましたね。ルージュバックはそこまで信用してないって。しかも安里さんは、2着のクルミナルも言い当てました。

安里 まあまあ当然ね、馬券も取ったんですけど。皆が何と言おうが、馬券さえ取ってしまえば楽しい桜花賞でしたよ!

竹村 言うな〜。ルージュバックは好きだから応援はしてたんだけども、のびのび走らせられなかったら危ないかなと思ってたら、窮屈な所に入ってしまったもんなあ…。負けるんだったらあの形だったよね。

安里 あれはもう、ジョッキーの判断で明暗が決まったと思う。クルミナルも出遅れたけど、池添ジョッキーは前半ある程度ポジションを上げて行ったからね。その点戸崎ジョッキーは大事に行き過ぎたかな。

加藤 あれが1番人気に乗る怖さなのでしょう。遅いのが分かっていても、動いていって自滅したら批判買うのは目に見えてますし。

安里 まあ、京王杯スプリングCを勝って、ヴィクトリアMを伏兵で勝って、自信をつけていい流れで行くんじゃないかとも思うけど。ここで言いたいのがね、桜花賞は展開もそうだけど、阪神の馬場がこの春はホンマに特殊だった。良馬場でものめるぐらいのおかしな馬場だったので、結果については全く参考外というか。あれだけで力の比較なんてできないでしょう

加藤 そうですね。あの結果がどうかっていうのは、全くもってつかめない。だから自分の中ではなかったことにして、まっさらでオークスを考えようかなと思います。

赤見 となると、ルージュバックをもう一度信頼してみる価値はありそうでしょうか。レース後の様子はどうなんですか?

石堂 牧場から帰ってきたのが5月12日で、帰厩して初めて時計を出したのが16日の土曜日。なので、10日競馬ということになるんですよね。直前まで牧場で調整して、トレセンに10日しかいないという。

安里 10日競馬って、ねえ。気性とか馬体とかいろいろな面を考慮しての最善の選択なんでしょうけど、条件馬ならまだしも、それがGIとなると…。

GIドキュメント

▲石堂「ルージュバックは10日競馬になるんです」安里「条件馬ならまだしもGIとなると…」


加藤 安里さん、またルージュバックをけなすパターンでしょう?

安里 いやいや。どういう事情で厩舎ではなく牧場に置いていたのかっていうのが気になるところで。

加藤 まあたしかに、本当に不安があったのかもしれないですね。ただ16日の内容は、動き自体は桜花賞の時と全然変わらないですよ。牝馬は気持ちで走ってしまう馬が多いので、状態面を重要視する必要はさほどないと。直前の追い切りでしっかり動けていればOKでしょう。

安里 そうは言っても、10日競馬でGIっていうのはどうしても引っかかる。いくら設備の整った牧場でも、心肺機能の負荷の掛かり方や精神的なプレッシャーなんか、トレセンとは違うって取材の時によく聞くもんね。だから勝負したいとまでは思えない。

レッツゴードンキ、二冠の可能性


赤見 桜花賞を勝ったレッツゴードンキ。岩田騎手の逃げの判断が功を奏したわけですが、オークスではどう考えますか?

加藤 “桜花賞馬はオークスでも最有力”というのが持論です。

安里 結局オークスって、距離が不安だなんだって言うけど、距離適性より能力の高さで克服するレースだからね。

竹村 なので後の名牝になるような馬がこれまで勝ってるんだよな。

加藤 そう。だから、本来なら桜花賞馬をそのままオークスの本命にするんですけど、今年だけは絶対にしないです。

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

有名予想家・ライターによるGIスペシャルコラムや、有力馬密着レポート、1週前からの調教レポートなど、GIレースの攻略情報をどこよりも詳しく、より濃密にお届けします。公開はプレミアムサービス限定となります。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング