◆気になるマンハッタンカフェ産駒の相性の悪さ 今年のオークスはなかなか難しい。桜花賞が超スローになってしまったので好走馬を信じてよいものか分からないし、そこで大敗した馬の巻き返しに期待してよいのかもよく分からない。別路線組に希望を見出そうにも、そちらはそちらでマイナス材料も持っている。詳しくは以下に記していこう。
まずは桜花賞組。なんだかんだで一番安定感があるのは
レッツゴードンキだ。それまでの主要レースでも好走してきた馬だし、前走とて単に展開利で勝ったわけではなく、もともと地力もある馬。今回も内枠を引いたので、ゲートを出たなりで逃げるもよし、壁を作りにいくもよしの競馬ができる。
クルミナルと
コンテッサトゥーレはスローを差してきたインパクトがあるが、ディープインパクト産駒だけに上がりの速さを出せるのはある意味当然。問題は今回の展開がどうなるかだ。またコンテッサトゥーレのほうは、2400mは本質的に長いようにも思える。
大敗組の扱いも難しい。
ルージュバックは前走、外に出そう出そうとしているうちに勝敗が決してしまった感があるので敗戦そのものはノーカウントにしてもよいと思う。百日草特別で負かした相手を考えても距離延長+東京替わりはプラス。ただ今回まだ人気になるのはマイナス。オッズと相談するしかない。
もうひとつ問題が、マンハッタンカフェ産駒とこのコースの相性の悪さ。通算で[2-6-10-69]で回収率が単16%・複63%。今回は他にもマンハッタンカフェ産駒の有力馬がいて、悩まされる。
ココロノアイはレッツゴードンキと勝ったり負けたりの間柄なので、まだ軽視はできない。マックスビューティの牝系でリアルシャダイも入っており、距離延長がプラスに働く可能性もある。
フローラS組は勝ってきた
シングウィズジョイがマンハッタンカフェ産駒、1番人気2着の
ディアマイダーリンが大外枠ということで、どちらも馬券の中心には据えづらい。個人的に気になるのはディアマイダーリンのほうで、ハーツクライ産駒という点は魅力。どれだけロスなく立ち回れるか。この組では
マキシマムドパリも前走432キロ(-18キロ)→木曜軽量456キロと馬体を戻してきているので気になる存在。中身が伴っているなら複穴にはなりうる。
ミッキークイーンはパーフェクト連対+ディープインパクト産駒+忘れな草賞勝ちだけでなく重賞好走歴もあり、とプラス要素が多いのだが、忘れな草賞勝ち馬は勢いがつくと売れすぎるきらいがあり、今年はそのパターンになりつつある。忘れな草賞は皆が忘れていてこそ、という面があるのではないか。前回の東上時にはマイナス20キロで競馬をしており、今回もまず輸送が無事に終わったかどうかを確認しないと手を出しづらい。