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桁違いの末脚で皐月賞を制したドゥラメンテが2冠制覇へ/日本ダービー

  • 2015年05月25日(月) 18時00分


 競馬の祭典・日本ダービー。今年は気性に難があるが嵌った時の破壊力は抜群のドゥラメンテ、未完成もスケールの大きさを漂わせるリアルスティール、センス抜群のサトノクラウンなど好素材が揃っている。2012年生まれのサラブレッドの頂点に立つのは果たしてどの馬か。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■5/31(日) 日本ダービー(3歳・牡牝・GI・東京芝2400m)

 ドゥラメンテ(牡3、美浦・堀宣行厩舎)は皐月賞の勝ちっぷりが桁違い。4角で外へ膨れながらも一気の末脚で突き抜けた。今回は距離が400m延びるので折り合いが課題となるが、再度折り合うことができれば、皐月賞の再現が期待できそうだ。

 リアルスティール(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)は皐月賞でポジションを取りに行った分掛かるようなところがあり、直線でもスペース確保のため早目に先頭に立たざるを得なかった。ドゥラメンテには見た目ほど負けていない。こちらは距離延長が問題ないタイプで、東京コースである程度のポジションを取れるのは強み。流れ次第では逆転まで十分。

 サトノクラウン(牡3、美浦・堀宣行厩舎)は皐月賞で伸び切る事ができなかったが、4角の不利も影響しているだろう。ある程度のポジションを取って鋭く抜け出せる末脚を持っているので、東京コースはピッタリの条件。一気の巻き返しで戴冠まであっても良い。

 レーヴミストラル(牡3、栗東・松田博資厩舎)は未勝利を勝つのに3戦を要したが、そこからは3連勝で青葉賞を制した。良血馬が順当に良くなっている。同コースで結果を出しているのは強みで、ここは上位争いに加われてもおかしくない。

 サトノラーゼン(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は前走の京都新聞杯で立ち回りの巧さを見せた。上記の馬には破壊力で見劣るところはあるが、立ち回りの巧さが生きるような馬場、枠順ならチャンスは十分ある。

 その他、距離がカギも能力高いキタサンブラック(牡3、栗東・清水久詞厩舎)、条件が合いそうなポルトドートウィユ(牡3、栗東・高野友和厩舎)、現時点では除外対象も距離魅力のアルバートドック(牡3、栗東・松田博資厩舎)辺りも上位争いに加われて良い。発走は15時40分。

【データ分析】
人気(過去10回)…1番人気は[5-1-1-3]勝率50.0%、複勝率70.0%で単勝・複勝回収率ともに100%を超えている。1〜5番人気が[9-7-2-32]複勝率36.0%、複勝回収率93%とやや人気決着傾向で、6〜10番人気が[1-1-7-41]複勝率18.0%、複勝回収率92%、11番人気以下[0-2-1-75]複勝率3.8%、複勝回収率54%と連対馬はほぼ人気馬が占めている。

枠番(過去10回)…1枠が[6-1-0-13]複勝率35.0%、複勝回収率111%、2枠が[1-0-3-16]複勝率20.0%、複勝回収率147%と内枠の穴馬が来るパターンが多い。5〜8枠で10番人気以下の人気薄は[0-1-0-52]複勝率1.9%、複勝回収率40%とほとんど期待できない。

馬体重(過去10回)…479kg以下の馬は[3-5-3-75]複勝率12.8%、複勝回収率39%で人気馬しか走っておらず、480kg以上の馬が[7-5-7-73]複勝率20.7%、複勝回収率110%と馬体重が重たい馬のほうが有利。特に近4年は前走青葉賞組の大型馬が[0-2-2-4]複勝率50.0%、複勝回収率403%とかなり高い回収率を残している。

◆ドゥラメンテ
・一週前調教診断/井内利彰
 前走皐月賞の最終追い切り(南W)にはM.デムーロ騎手が跨り、3歳未勝利のアンギアーリを追走して追い抜くことができなかった。しかし、これはジョッキーが意図したことであり、レース結果を見れば、我慢させる追い切り内容に意味があったのかも知れない。
 ちなみに皐月賞の1週前追い切りは南Wで併せ馬先着の内容だったが、今回

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