ルメール騎手の「覚悟」の騎乗
日本での通年騎乗資格を得て、数か月。ルメールの真骨頂は、ギリギリと引き絞った弓を一気に放つがごとし。
なんて、フランス人だから、余計カッコよく感じるのかもしれないが(笑)、大阪杯のラキシス、モンゴル大統領賞をスパリと突き抜けたサトノアラジン。ラジオNIKKEI賞でも大きな支持を受けるだろうアンビシャスのプリンシパルSも、手綱捌きは際立っていたよなぁ。
逆に言えば、距離適性や気性を慮り、タメなければ勝ち負けに届かない、繊細を必要とする馬に跨っているともいえるのだが、アンビシャスのプリンシパルSは1F長い、しかも東京の2000m。中途半端な操縦では、却って危ない。
直接騎乗したワケではないが、二走前の毎日杯のレース内容を見るにつけ(道中折り合いを欠き、引っ張られ遊ばれ3着)、直線に入るまでは辛抱と我慢――ルメールの競馬には「覚悟」が多いが、そのぶん鞍上も、予想や馬券を買っているワタシたちも、何かしらの達成感を、他のジョッキーよりもより多く、受け取るような気になる。
ちなみに、プリンシパルSのレース内容は