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牝馬同士ならサンビスタが堅い軸/スパーキングLC

  • 2015年06月30日(火) 18時00分


◆牝馬同士でマリーンCと同じような条件なら実力は圧倒的だ

 サンビスタの前走かしわ記念は、さすがに牡馬の一線級相手では厳しい競馬になったが、牝馬同士だった2走前のマリーンCでは今回と同じ58kgを背負って圧勝。4馬身差がついての2着だったトロワボヌールも今回と同じ56kg。当時は水の浮く不良馬場で、今回も月曜日現在のピンポイント予報では当日の降水確率が80%となっている。牝馬同士で同じような条件なら実力は圧倒的だ。

 このレース連覇を狙うのがサウンドガガ。中央での勝ち星はすべてダート1200mで、昨年は距離が不安視されたが、マイペースに持ち込んでの見事な逃げ切り勝ち。ただ今年はおそらく直後からサンビスタがつついてくると思われ、昨年のような楽な競馬になるかどうか。とはいえ前走天王山Sはオープンの牡馬を相手に56kgで逃げ切り勝ちと、昨年より充実していることは確か。粘り込むシーンもあるかもしれない。

 トロワボヌールは、マリーンCでの今回と同じ斤量で4馬身差は決定的な差だった。とはいえ前走さきたま杯では、勝ったノーザンリバーからは差があったとはいえ、2着に食い込んだレースぶりは褒められていい。牡馬相手の経験からの上積みで、差を詰めるシーンはあるかもしれない。

 地方勢では、ここ目標の浦和のトーセンベニザクラと、サマーチャンピオンで2着という実績がある名古屋のピッチシフターがどこまでやれるか。

 馬券的には、サンビスタが断然人気で、相手はサウンドガガとトロワボヌールでガチガチなのだろう。もしかしてこの3頭の3連複は2倍台だろうか。馬連、馬単、3連単なら、この3頭の組合せで絞るのか。それとも、必ずしも適距離ではないサウンドガガがサンビスタに執拗に突かれて失速する可能性、もしくはトロワボヌールがサンビスタを負かしにいって惨敗するなどの可能性が考えられ、そうしたときにトーセンベニザクラ、ピッチシフターが馬券圏内にからんでくるパターンはおおいに考えられる。一方で、近走二桁着順続きのメイショウマンボは、初ダートで58kgでということでは、馬券としては難しいように思う。

◎サンビスタ
◯サウンドガガ
▲トロワボヌール
△トーセンベニザクラ
△ピッチシフター

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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